|
大地堂・ラ・ラ・ルー店のレビュー |
![]() |
|
掲載レビュー全418件 |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
恋愛という希望の光 | ||
|
||
なんて初々しい恋愛小説なんだろう。 結核という死の影がちらつく病に冒されながらも少年が友人へ宛てた手紙には、病の辛さが微塵も無く、まるで学校の教室で恋愛話を繰り広げているような明るさがある。 手紙の中で少年は自分のことを『新しい男』と称し、大人ぶってかっこつけて書いているが、その反面、好きな女性に対して素直に好きと言えず、別の女性ばかりを誉めたりして子供っぽさも見せている。その微妙な心情が本当に初々しい。 そして、この恋愛で成長した少年が、病と闘いながらも希望の光を見つけ出す様子が、とても明るくさわやかに感じられた。(堀) (2009年06月25日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
読みながら叫んでしまう、「走れメロス」 | ||
|
||
太宰治生誕100年ということで「走れメロス」を読み直しました。 正義感に溢れ実直な男メロス。 人を信じることのできない暴君ディオニス王。 命を賭けて友人を信じたセリヌンティウス。 子供の頃、正義感だけでこんな恐い王に立ち向かっていけるんだろうか。自分の命を友人のために差し出すなんて本当にできるんだろうか。戻れば自分は殺されるのにどうしてこんなに一生懸命走るのか。でも、もっと速く速く走ってー! とワクワクしながら読んだことを思い出しました。(岩) (2009年06月25日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
太宰治 表現力の凄さ | ||
|
||
この本を読んで私は、母の美しさと強さそして子供に対する愛情の深さを見ることができました。 世間知らずの娘と、麻薬中毒で戦場から帰ってきた息子を、もうこのままでは生活が出来なくなるのを知りながら、なんとか3人での生活をする様子が描かれており、とても印象に残りました。 戦後の日本が話の舞台になっていますが、混乱の中での生きる事への辛さや醜さが上手く表現され、特に直治が、どんどん壊れていく所に、私はなんとも言えない切なさを感じました。(平) (2009年06月25日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
同窓会 | ||
|
||
太宰治が、津軽風土記の依頼を受け、生れ故郷の津軽地方を旅した作品。 幼少のころ、旧家で関わった人々(本人にとっては友人達)に再開する。太宰にとってこの旅は、「同窓会」だったのかもしれない。 もちろん、津軽地方を回りながら立ち寄った先の風土、歴史に関しても、事細かに書かれている。その立ち寄った先々で再会した友と酌み交わした酒の席での話は、太宰の人間性を垣間見ることができる。物語の最後に、育ての母(たけ)に会うシーンは、1人の少年に戻ったような、家族の温かいふれあいを感じさせる終りになっている。 一人の人間として、太宰治を身近に感じることが出来る作品かもしれない。(本) (2009年06月25日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
その頃に子供だった人に、当時を聞いてみたくなります。 | ||
|
||
テレビがまだめずらしく、車があまり走っていない頃の人々の生活が描かれている絵本、舞台はフランス。アランは、いたずらをして先生や親に叱られたり、おめかしをして10キロの道のりを歩いてレストランに行ったり。経験していないのに、どこか懐かしさを感じるのは、聞いている戦後の日本と情景がかぶるからでしょうか。最後のページで、おじいさんになったアランは言います。「なにもかわらないよ。いつだっておなじさ」 (2009年06月24日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
一度は行きたいソウルは、また行きたいソウルでもあるようです。 | ||
|
||
たくさんの人が「とっておきのソウル」を紹介しています。一風変わったソウルのガイドブックとしても活用できます。Q&A式の「ソウルホリックインタビュー」では、各人のソウルに対する熱い思いが語られています。写真を多用していて、その写真がとても庶民的で、より身近にソウルを感じる事ができます。紹介の多くが食に関することで、ソウルは何よりも食べに行きたい街のようです。 (2009年06月24日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
「もっと患者さんの役に立ちたい」という気持ちが、すばらしい! | ||
|
||
私たちは、一度きりの人生を毎日あたりまえのように生きています。自分や身内が、がんと告知された時から一変する命と向き合う日常を、どのような心がけで行動したらよいのでしょう。本書は、二十年のがん緩和カウンセラーの知識と経験から日々感じた事・考える事を、親切丁寧に分かり易く伝えてくれます。がんになっても、幸せに笑顔で生活できたら、どんなにすばらしいでしょう。著者の患者さんの役に立ちたいという心からの思いが伝わります。病院のスタッフを目指す方にも、読んで欲しい1冊です。(正) (2009年03月25日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
歳月を感じさせない作品は、名作です | ||
|
||
あふれるユーモアと魅力的に造形された登場人物たち、また歯切れの良いテンポの文体は、読んでいてとても小気味よい爽快感を読者に与えてくれることでしょう。特に随所に見られる名セリフに感心します。一応は犯人探しの謎解きなっていますが、読んでいてわが青春を振り返るだけでも楽しくなる作品です。今が青春の方は、今の素晴らしさを存分に味わってください。風少女はとても魅力的で可愛い少女でした。 (2009年02月09日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
ラストの解釈で読後感が違ってくるかもしれません | ||
|
||
主人公の福田幸男は、40歳で「僕、僕」と自称する少し知能の遅れた人物です。作者は意図して「福」と「幸」を主人公の「ボクさん」の名前に採用したのでしょうか。ボクさんが大変身する痛快なストーリー展開ですが、何よりも人の幸福とは何かを考える一助になるような物語です。(克) (2009年02月08日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
ダイエットにピッタリ本 | ||
|
||
今、ダイエットブームで色々なカロリーブックが出版されています。この本の特徴は「書いてやせる」レコーディングダイエットに役立つダイアリーが付録で付いている事です。6週間、自分が食べた物を記入していきます。1日のカロリーが一目で解るのでだんだん自然に食べる量が減ってきます。是非お試しください。(岩畑) (2009年01月12日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
狼とロレンス | ||
|
||
豊作を司る「賢狼ホロ」と「行商人ロレンス」が出会い、そして二人の旅が始まった。この物語は、ただのファンタジーではなく、商売としての面白みも楽しめる作品です!!! (本橋) (2009年01月12日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
野性の獣と人、心のつながり | ||
|
||
面白い!!近頃乏しくなった想像力をフル活用して美しく広大な神々の山脈や王獣の姿を思い描きました。決して人に慣れることのない王獣と純粋に心を通わせることを望む少女の希望と絶望に深く引き込まれます。(堀) (2009年01月12日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
成功への近道、まずはここから! | ||
|
||
今の自分を少し変えたい、何かを叶えたいと思っていませんか? 成功への近道は、勝間さんの7つの法則にあったのです。この法則を詳しく知りたいと思っても、何冊も出版されている勝間さんの著書は何から読み始めたらいいのか迷ってしまいます。そんな時にはこの本を。「勝間本完全ブックガイド」で自分に合う1冊が見つかります。「勝間和代」という名前は知っているけれど、どんな人物かわからないという人は、この本を入門書として勝間ワールドにはまってみませんか。 (2008年12月20日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
写真を見ると作りたくなります | ||
|
||
寒くなってきました。お鍋の季節です。家庭の数だけお鍋がありますが、たまには本を開いて普段作らないお鍋に挑戦するのもいかがですか。基本的なだし汁の取り方はもちろん、定番のお鍋にはより美味しくなるポイントなども書かれています。多国籍風のお鍋や、お鍋に必要なお取り寄せリスト、鍋の名店・人気店リストも掲載されています。写真もきれいで、作り方もとっても簡単です。台所にぜひ一冊ご用意下さい。 (2008年12月20日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
もうひとつの「夜の果てまで」です | ||
|
||
著者の名作「夜の果てまで」を思い出しながら読みました。好きになってはいけない人を好きになるのは、自分の意志では制御できない、まるで魔法にかかったようなものかもしれません。それを不倫と表現してしまえば、確かにありふれているでしょう。でも、この魔法は切ない魔法です、結末はどうであれ。抑制のきいた文体だからこそ引き込まれてしまうのかもしれません。(茂木か) (2008年10月19日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
広島県出身の作者 | ||
|
||
瀬尾公治の短編集。戦争の中での一通の手紙。二度と会えない君に送った手紙。ちょっぴりの欲(本音)を残して朗らかにいった「穴澤利夫」さんのラブレター。(本橋) (2008年10月12日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
毎日は本当に算数だとおもいます! | ||
|
||
「1日24時間はいったい何秒?」日常生活すべてが算数の問題になってします、という呪いにかかった女の子のお話です。この絵本を読み終えると、自分で文章問題を作って、スイスイ解けるようになるかも!?算数ギライな人にもおすすめです。(茂木 ま) (2008年10月12日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
思い出のあの味は? | ||
|
||
著者がその食べ物に初めて出会ったときの思い出を綴った食べ物エッセイです。自分と同世代ということもあり懐しく読むことが出来ました。(堀) (2008年10月12日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
アンの日本の母「村岡花子」の人生素敵です! | ||
|
||
赤毛のアンを読んで、ドキドキわくわく感を味わった方はたくさんいると思います。しかし戦火の中、原書を守り翻訳されたという事実は、知られていません。訳者の村岡花子さんは、明治生まれの女性が高等教育を受けることの稀な中で、ミッションスクールに入学し、カナダ人宣教師から生粋の英語を習得しました。 お孫さんによる評伝は、本当に読みやすく、それぞれの時代と、家族の様子が伝わってきます。たくさんの有名人が登場し文学史、女性史の入門書としてもおすすめします。 (2008年09月24日) | ||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
権威に惑わされない子育てをしよう | ||
|
||
子育てを語りながら、著者の生きざまが色濃く反映した内容になっています。障害を持つ娘の親である小児科医の著者は、子育ては家庭だけのものではなく社会と密接に関連しているとの考えから、障害児が生きにくい日本の社会を病んでいると考えています。育児学の専門家や育児雑誌、権威主義的な小児科医、学校などに惑わされないで、好きなようにやればいいとの主張は、現代日本の子育てに対する最大のアドバイスでしょう。 (2008年09月24日) | ||
![]() |
掲載レビュー全418件 |
このページのトップへ |