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すぐじ書店のレビュー |
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掲載レビュー全167件 |
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うっかり、殿堂入りの本に出会ってしまいました | ||
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うっかり、殿堂入りの本に出会ってしまいました。 タイトルからは想像できないでしょうが、これはとある下町の古本屋を 舞台にしたホームドラマです。「東京バンドワゴン」は店の名前。 私は、これ朝の連ドラにぴったりだと思います。というかいつかドラマ化 すると信じています。制作発表は近いぞ。 日本中のお茶の間に「LOVE」をふりまいてくれること間違いなし。120% の自信を持ってお勧めします。 (2009年08月27日) |
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地元の出版社のT氏 | ||
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当店と取引がある地元の出版社のT氏に薦めて頂きました。 作者は長野県の出身の方ということで、中信地方を中心に 長野ネタがたくさん出ています。 東野圭吾氏は帯にて「乱歩賞史上最高のトリックだ」と コメントされていますが、うーむ、はっきり言ってこんなの 刑務所の内部事情について詳しい人間じゃないとわかりよう がないトリックでしょ!?と思わずにはいられないのは 私だけでしょうか?作者は刑務所に入っていたのかもしや? ちなみにこの作者、冒頭の出版社に以前勤めていたことがあり、 「惜しい人をなくしましたね」的なことを、T氏に言ったところ、 T氏はしばらく沈黙していました。あの沈黙の意味ははたしていかに? (2009年08月27日) |
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「アラ還」のジイさまたちが | ||
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「アラ還」のジイさまたちが若い者たちには任せておけぬとばかりに、町内でおこる事件やもめ事を解決していく痛快勧善懲悪ストーリー。長寿大国日本、もはや還暦を迎えたくらいではお年寄りには入らないんですね。背中を丸めた若者よりよっぽど元気で、お年寄りは労わるもの、なんて甘く見ていたら「馬鹿もん!」と一喝されそう。有川さんといえば「軍オタ(軍事オタク)」「ベタ甘」というイメージだったので、なんとなく新しい路線で面白かったです。 (2009年05月17日) |
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有川さんの本はいい年した大人が読んで胸キュン(笑)します。 | ||
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有川さんの本はいい年した大人が読んで胸キュン(笑)します。最近ようやく読んだ 「阪急電車」など、ときめきが半端なかったです。関西方面のとある路線を舞台に 乗客の恋愛模様が各駅停車で進行するので、電車がお好きな方にもお薦め。 個人的には表紙と、カバー下のレトロなデザインも非常に可愛らしく、ポイントが 高かったです。 (2009年05月17日) |
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こんなお店なら行ってみたいです。 | ||
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ホストクラブは行ったことないですが、こんなお店なら行ってみたいです。 男勝りな女性フリーライターとうっかりするとダメ中年男な編集者という風変わりな オーナーコンビに、完璧っぷりが逆にコワイ伝説のホストな店長、それに個性豊かな ホストたちが、身の回りで起きるさまざまな事件を解決。クール&スタイリッシュ、 けれどそれだけに徹していない、コメディな笑いもありの爽快作。 (2009年05月17日) |
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「しゃばけ」以外の作品を読んだのは初めてでしたが、 | ||
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「しゃばけ」シリーズでおなじみの畠中恵さん。「しゃばけ」以外の作品を 読んだのは初めてでしたが、やっぱり面白かったです。舞台は文明開化まっただなかの明治。それすなわち、日本における洋菓子の黎明期。あんこから生クリームへ。もち菓子からの脱却。ワッフルス、シュウクリイム、アイスクリン、ゼリーケーキ…限られた材料で試作に試作を重ね、主人公真二郎はついに念願の洋菓子店を開店…!という○ロジェクトX的な話とはやや異なりますが、大変愉快な作品でした。菓子だけでなく、当時の様々な文化事情も伺えて、明治という時代そのものにも興味がわきました。 (2009年05月17日) |
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相場ヒーロー達は間違いなく勇気づけてくれることでしょう。 | ||
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ここ最近といいますが2年近く株価は低空飛行を続けていますが、いつになったら上昇気流に乗るのでしょうか?神様、その見えざる手をお見せになり私を宜しくお導き下さいと思いながら雑誌をペラペラ捲っていたらこの本が載っていたので早速注文して取り寄せて読みました。本書では昭和初期の相場師たちを中心に紹介されていますが、いやー豪快ですね。昭和のトレーダーは。大張りして負けて一文なしになっても何のそのです。ちょっと位の負けで落ち込んでる場合じゃないですよ。と相場ヒーロー達は間違いなく勇気づけてくれることでしょう。 (2009年05月17日) |
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2009年本屋大賞1位 | ||
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遅ればせながらですが2009年本屋大賞1位を受賞した作品を読みました。物語は女教師の衝撃的な告白から始まりますが、何も予備知識がない私はこの小説は当初ショートショートなのかと思っておりました。第一話(第一章)を読み終わってそっかぁそっかぁ、悲しい復讐劇だなぁ。等と思いつつ読み続けると話が続いていたことにまずびっくり。そして世間様では賛否分かれているらしい物語の結末にまたびっくり(ちなみに私は有り派です)。最後はあまりに世界に入りすぎて読みすぎたため缶ビールがとても飲めたものではないぬるさになっていることに読後びっくり。恐るべし新人の湊かなえワールドに是非浸かってみてください。 (2009年05月17日) |
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教科書屋さんが作った絵本です。 | ||
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入学式も終わり子供に本でもプレゼントしようかしらと考えているお父さん、お母さんへ。 遂にあの帝国書院から満を持して絵本が上梓されました。 北は札幌から南は宮古島まで、全国津々浦々の地名や特色を覚えられる知的好奇心探求絵本を作れるのは伝統ある地図帳作りの老舗、帝国書院をおいて他にございません。 安心して贈れる間違いない本と申し上げたら褒めすぎでしょうか? 担当さん。 春のプレゼントはこれで決まりでしょう。 (2009年04月11日) |
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文豪ゲーテに生きる道を閉ざされ野垂れ死にした天才詩人レンツ | ||
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マルクスから牛馬と馬鹿にされていた労働者たち、そんな彼らに世界史上 はじめて政治活動への道を開いた労働運動の救世主ラッサール。 うかつにもほんの一時持ち場を離れたために失脚し、国際政治の舞台から消え去った東西冷戦終結時の最大の功労者ゴルバチョフ。 ドイツ海軍の暗号を解読し祖国イギリスを勝利に導きながら、チャーチルに功績を抹殺された天才数学者チューリングの悲しい人生。 文豪ゲーテに生きる道を閉ざされ野垂れ死にした天才詩人レンツ。 あくまでもヒトラー賛美をやめず、ついに文壇から葬り去られたたたき上げのノーベル賞作家ハムスンの意固地さ。 息子に名声、功績のすべてをかっさらわれたワルツの父、「ラデツキー行進曲」の作者ヨハンシュトラウス(シニア) 「砂漠の狐」の異名をとり、敵も味方もほめたたえながらヒトラーに抹殺された悲劇の猛将ロンメル。 ロシア革命の立役者でありながらレーニンに最高権力の座を横取りされ、ついにはスターリンに暗殺された天才革命家トロツキー。 弟トーマスの世界的名声に踏み敷かれながらもけなげに書き続けた兄ハインリヒ・マンの葛藤煩悶の作家人生。 他、チェ・ゲバラ、メアリスチュアート、ルイ16世、ヴィルヘルム2世等。 それにしてもたんなる「敗北者」というレッテルに「偉大なる」という形容がついただけでなんと新鮮な光が当たることでしょうか。 (2009年03月25日) |
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天文部というと、夜空や星座が大好きでウンチ | ||
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天文部というと、夜空や星座が大好きでウンチクを持った人たちの集まりという イメージがありますが、必ずしもそうではないよう。天文部所属の身内に聞いたところ 運動部と違って普段の活動がゆるく、たまにある観測会や合宿の雰囲気が好きで 入部している人が多いんだとか。「夜の光」に登場する高校生「ジョー」「ゲージ」「ギィ」「ブッチ」もまさにそれで、四人だけの天文部で毎月「美味しい」観測会を行っています。 この四人、普段の学校生活の中ではわけあってほぼ他人として接しているのですが、 常に一緒にいなくても一番わかりあっていて、そんなちょっと変わった彼らの友情が すごくうらやましい。読後に、屋外で珈琲の湯気を嗅ぎながら星空を見上げて、離れた 地の友人に想いを馳せてみようか…という気分になる作品。 (2009年03月25日) |
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「久遠(下)」にちょろっと出てきた検事さんが主役の話。 | ||
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「鳴沢了」シリーズの最終巻「久遠(下)」にちょろっと出てきた検事さんが主役の話。 面白いのは鳴沢了も城戸南も、体型のために食事に気をつけている点で共通して いるのですが、前者はきちんと維持できていて、後者はメタボ。こういう設定が、人間 くさくて良いです。 「鳴沢了」同様読み始めると、ラストまでぐいーっと読んでしまいます。堂場瞬一作品、 ヤバいです。 (2009年03月25日) |
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先月末ご紹介した「夜の光」を読んだ後だと | ||
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先月末ご紹介した「夜の光」を読んだ後だと、同じ作者かと疑うほどテイストの 異なった作品でした。コワ〜イです。いつも目にしている人や物など、「日常」の 風景がふと疑わしくなってしまうかもしれません。コワ〜イですよ。 「短劇」の名のとおり、ショートショートよりは少し長いくらいの話が19作も(!) 収録されているので、一気に読むより一日一話と決めて読むと面白いかも しれません。わたしは朝のほんの5分〜10分に読みましたが、非常に頭が 冴えました。というか、あまり夜にはよみたくないかも…。 (2009年03月25日) |
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帯に「恋愛よりも強い、男女の信頼と友情。」 | ||
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帯に「恋愛よりも強い、男女の信頼と友情。」と書いてありましたが、わかりますわかります、納得です。「もう、オレだめかも〜」と夜中に泣きの電話をしてきた同期H、午前1時に半泣きでパソコンに数字を叩き込む横で静かに励ましてくれた若き税理士クン、警報装置が故障し帰るに帰れず、真っ暗な職場で膝を並べバカ話をしながら一緒にセコムを待った同僚M・・・。愛情の一歩手前にいつつも、ツレアイや同性同士では感じられない連帯感と信頼感。1日の大半を占める職場で、極限状態を何度も一緒に潜り抜け、自分の嫌なところもいいところも全てさらけ出して同じ目標に向かった者同士だからかなあ。憎まれ口を叩きながらも大切にしたい仲間っていいですよね。 (2009年03月25日) |
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濹東綺譚」や「腕くらべ」などもそうですが | ||
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濹東綺譚」や「腕くらべ」などもそうですが、永井荷風の作品ってよく考えれば、最下層の私娼窟を描いているので、まさしくエロくて下品で悲惨で猥雑な内容なのですが、不思議と江戸時代の浮世絵を見ているように錯覚してしまいます。『新橋夜話』も春信、清長あたりの揃物にでもありそうな男女の交情を描いてます。本当のお坊ちゃまがとことん社会と断絶して、遊興に一生費やす人生だからこその筆力なんでしょうね。 (2009年01月25日) |
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高校生の時の授業で日本史の先生が、社会党委員長の | ||
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「高校生の時の授業で日本史の先生が、社会党委員長の浅沼稲次郎が右翼少年山口二矢にまさしく刺される瞬間のラジオ実況を聞かせてくれました。鋭く叫ぶ少年の声、ドタドタ乱れる靴音、取り乱したアナウンサーの声、あれから20年近くたっても耳の奥に残っています。昨年久しぶりに再会した当時の先生にそのことを告げたらとても嬉しそうでした。そうかあ、あの時の私は山口二矢と同い年だったんだなあ。」 (2009年01月25日) |
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不況だ不況だと世間には不況の嵐が吹きまくっていますが、 | ||
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不況だ不況だと世間には不況の嵐が吹きまくっていますが、 出版業界にはそんな嵐はもう何年も前から吹いているわけで。 本書は出版業界の話とは無関係な業種の話しかでてきませんが、 こんなご時勢だからこその1冊です。ちなみにアメリカの企業の話 ばかりですので念の為。 (2009年01月25日) |
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標準偏差や分散といった学生時代にかじった統計学 | ||
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標準偏差や分散といった学生時代にかじった統計学を利用して ビジネスに生かしましょうといった本です。目からウロコが落ちました。 世間的には血液型の本やハリーポッターが今年は売れましたが、 個人的には是非皆さんに読んでもらいたい本 of 2008のNo1です。 実際に代入したわけではないんですが、この本の序盤で紹介されている ワインの価値がわかる方程式等、テラバイトのこのご時勢いやはや。 (2009年01月25日) |
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読後の感想はこれ位自分でも書けるんじゃないか?でしたが | ||
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読後の感想はこれ位自分でも書けるんじゃないか?でしたが、 いやいやとんでもない。読めば読むほど不条理でナンセンスで 奥深く何ともいえないこの作風を敢えて狙って書くことは不可能 です。 (2009年01月25日) |
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宝くじがあたったら真っ先に欲しいのが「美味しんぼ」 | ||
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宝くじがあたったら真っ先に欲しいのが「美味しんぼ」全巻、というくらい食べ物や 料理にまつわる話が大好きです。 「きのう何食べた?」に出てくる料理は、肉じゃがやけんちん汁などごくごく普通の 家庭料理なのですが、単品を取り上げるのではなく、主人公の筧志郎(43歳、弁護士)がその日の晩御飯を一品一品作り上げていくのが特徴。ごぼうをささがきにしたり、しらたきを下ゆでしたり、手順を一つ一つ追っていくと、肉じゃがひとつにしても 結構手間がかかっているんですね。まして、晩御飯のメニュー全品となると…。 しかし、料理好きにはそれが手間ではなくかえって楽しいもので。筧さんも作中で料理をすることにとても充実を感じているよう。コミックですが、料理本としてもお勧め。複数の品を並行して作っているので、どのタイミングで何をすればいいかバッチリわかるんです。 というか、読んだら絶対メニューを再現したくなります。登場人物が料理をおいしそうに食べているのもいいです。自分はナスが苦手なのですが、「ナスがとろ〜り」だの 「白いご飯にあうー」だの言っているのを見てナスを買いに走りました。 (2009年01月25日) |
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