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ブックス・キューブリックのレビュー

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掲載レビュー全384件
 
夜は短し歩けよ乙女
森見登美彦/著
角川書店
税込価格  1,650円
 
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おすすめ度:
デビュー作『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞した著者の最新作で、2007年本屋大賞にノミネートされています。「先輩」は、密かに思いを寄せる「黒髪の乙女」を夜の先斗町で、神社の古本市で、大学の学園祭でと、待ち伏せし、喉から血が出るほど「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を繰り返しているのに、全て奇遇だと思い込んでいる彼女。そこへ絡んでくる奇妙な面々たちの引き起こす珍事件。美しい日本語で書き著されていながらもポップで軽快な片思い物語が京都を舞台に繰り広げられていきます。内容の面白さはもちろんですが、京都の名所が随所に登場しますので、京都の地図を片手に読むのもまた一興ではないでしょうか。 (2014年03月31日)
買えない味
ちくま文庫 ひ14−2
平松洋子/著
筑摩書房
税込価格  792円
 
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人気フードジャーナリスト、エッセイスト平松洋子さんの新刊が届きました。ちょうど当店が開店した頃に発売された「平松洋子の台所」(ブックマン社)は、有山達也さんの美しい装丁が印象的で、ずいぶん売れた記憶があります。今にして思えば、このへんから「クーネル」、「リンカラン」などのブームにつながっていったんだなと納得できます。その有山さんと再び組んだ今回の新刊のタイトルは「買えない味」。食卓にのぼる器たちを使う楽しさ、派手ではないけれどお金で買えない味への思い入れ、台所道具たちの見事な働きっぷり。そして、「機嫌のよい一日」のことが少しだけ綴られていて、著者が身の回りのすべてを愛し、楽しんでいる姿がうかがえます。食の雑誌「dancyu」に連載されていたエッセイをまとめたものですが、読んだ後には、日常のなにげないことに小さな感動を見出せるようになる気がする一冊です。 (2014年03月31日)
インディアナ、インディアナ
レアード・ハント/著 柴田元幸/訳
朝日新聞出版
税込価格  1,760円
 
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埋めようのない喪失感と悲哀を抱えて生きる、年老いた男・ノアの物語。脈絡なく語られる回想と、彼の妻であろう女性・オーパルからの手紙を拠りどころとして読み進むうちにこの難解な小説に漂う美しさに引き込まれます。透明なガラス瓶に詰められて海を渡ってきたようなオーパルからの手紙がノアの哀しみを一層深いものに...“柴田元幸が惚れ込み、ポール・オースターが絶賛”というだけあって、期待を裏切りません。 (2014年03月31日)
病気にならない生き方 2
実践編
サンマーク文庫 し−4−2
新谷弘実/著
サンマーク出版
税込価格  765円
 
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すでに100万部以上売れているベストセラー『病気にならない生き方』待望の第二弾は、誰もが楽しみながら健康な食生活を送るための「実践の書」。「人間の体は本来、病気にならないようにできている。」ことに基づき、いくつかの健康法が紹介されています。メディアで取上げられる健康法に左右される現代人。毎日毎週のように繰り広げられる、体によいとされる食や運動法を総じてまとめれば、「正しい食生活」「正しい生活習慣」を実践し続けること。そのために役立つガイドがこの本には記されています。自分の体の声は、自分が一番よく聞こえているはず。”なんとなく”ご自分の体に以前とは違う何かを感じている方。そろそろちゃんとその微妙な変化と向き合ってみませんか?  本書はそのきっかけに最適の1冊となることでしょう。 (2014年03月31日)
きょうの猫村さん 2
ほしよりこ/著
マガジンハウス
税込価格  1,257円
 
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ネットで毎日1コマづつという超スローペースで発表されている漫画をまとめたものですが、鉛筆で描かれた余白の多い絵や、ほのぼのとした展開に癒される人が続出しています。基本的にコミックを置いていない当店での数少ない例外です。 (2014年03月31日)
おしゃれのベーシック
文春文庫 み27−2
光野桃/著
文藝春秋
税込価格  702円
 
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パリやミラノよりもブランドがそろいどんな服でも手に入れられるようになった日本で、おしゃれな人は増えたけれど、「きれいなだけ」止まりの人が多いと感じた著者。真の意味での「きれい」とは何か。魅力的な自分になるためには。おしゃれの基本に立ち返ることができる一冊です。 (2014年03月31日)
きょうの猫村さん 2
マガジンハウス文庫 ほ1−2
ほしよりこ/著
マガジンハウス
税込価格  649円
 
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おすすめ度:
ネットで毎日1コマづつという超スローペースで発表されている漫画をまとめたものですが、鉛筆で描かれた余白の多い絵や、ほのぼのとした展開に癒される人が続出しています。基本的にコミックを置いていない当店での数少ない例外です。   (2014年03月31日)
白洲次郎・正子の食卓
牧山桂子/著 野中昭夫/写真
新潮社
税込価格  3,960円
 
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おすすめ度:
「次郎さんは、おせちのお重に入れる小さな器を作るために毎年庭から竹を1本切り出しました。」という文章とともに新春の樺山家(正子さんのご実家)流車えびのお雑煮からはじまり、春は炭火で焼いた筍に山椒鍋、夏の軽井沢での朝食に秋の松茸、冬の夜には温かいスープ...。和洋中、韓国料理、エスニック、デザートと四季折々の白洲家の食卓にのぼった数々の料理が夫妻のご長女にあたる著者により再現され、エピソードとともに紹介されている本書。味にうるさい夫妻を満足させた料理が素晴らしいのはもちろんですが、美しいものをよく知る白洲家ならではの豪快にして絶妙な器づいも必見です。夫妻が、国内・外を問わず飛び回り、精力的な活動を続けられたのは、愛娘の愛情がこもった料理と家族で食卓を囲む温かさがあったからこそなのかもしれません。 (2014年03月31日)
池沢夏樹の旅地図 Along the footsteps of a lay pilgrim
池沢夏樹/著
世界文化社
税込価格  3,080円
 
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「きみが住む星」や「明るい旅情」といった旅に関する著作を数多く持つ『移動の民』池澤夏樹。北海道に生まれ、東京、ギリシャ、沖縄、フランスと「いるべき」場所を求めて居を移しながら様々な地を旅してきた著者が、これまでの軌跡を振り返ります。書き下ろしエッセイ、対談、インタビュー、回想録や旅日記、旅先や移住地での多数の写真に加え、著者が選ぶ「旅本」「旅シネマ」「旅音楽」なども収録されており、『丸ごと一冊ナツキ旅ワールド』が繰り広げられています。読破する頃には旅への想いが募ること間違いなしの本書。世界地図を切り取ったような青い装丁もまた旅心をくすぐります。 (2014年03月31日)
いまこの国で大人になるということ
苅谷剛彦/編著 内野正幸/〔ほか著〕
紀伊国屋書店
税込価格  1,870円
 
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おすすめ度:
「大人になる」とは、どういうことなのでしょう。年齢?見た目?社会的地位?大人になれない大人が多いといわれる昨今、そもそも「大人」の定義ってなんなのでしょう。考え始めると混乱しそうなこのテーマを大学教授やジャーナリストなど、 様々な分野の第一線で活躍する16人の「大人」たちが16通りの切り口で語ります。読むうちに「大人」というものが少しずつ型づくられていくのですが、その肉付けの仕方は人それぞれかもしれません。高校生・大学生にむけて書かれているようですが、世間的には「大人」とよばれる私たちこそ読んで、自分という人間の成長を考え直したい1冊です。 (2014年03月31日)
フリペの楽しみ とっておきのフリーペーパーのつくりかた
柳沢小実/著
ピエ・ブックス
税込価格  1,760円
 
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おすすめ度:
今や街のいたるところで見かけることができるフリーペーパーですが、無料にするにはもったいないくらい、デザイン性に富んだものや、情報量が充実したものが多数出されているのはお気づきでしょうか。『リトルプレスの楽しみ』等の著作で知られ、自らもフリーペーパーを制作している柳澤小実さんが、日本各地の魅力的な「フリペ」をたくさんの写真とともに一冊にまとめた本書。発行人やどこで手にとることができるか等の詳しい解説もついており、作り手の個性と主張のつまった中身の濃いフリーペーパーに出会うことができます。 (2014年03月31日)
木村伊兵衛の眼(レンズ) スナップショットはこう撮れ!
コロナ・ブックス 131
平凡社
税込価格  1,760円
 
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「二度撮りはしない」「相手に撮られたことを気付かせない」。東京の下町や秋田の農村、パリにいたるまで、その町の空気とそこに生きる人々のあるがままのスナップを、「粋なもんです。」の口癖とともに愛用のライカで数多く切り取ってきた写真家・木村伊兵衛。小学校3年生の時に浅草花屋敷前の露天でおもちゃのカメラを手にして以来、72歳で死を迎えるその時まで写真を撮り続けた下町生まれの粋人の横顔と『名人芸』といわれた氏の写真術についてあますことなく紹介する本書。凡人には見ることのできない『スナップショットの名手』が持っていた目線の魅力をたっぷりと感じられる1冊となっています。 (2014年03月31日)
グレート・ギャツビー
村上春樹翻訳ライブラリー f−2
スコット・フィッツジェラルド/著 村上春樹/訳
中央公論新社
税込価格  1,320円
 
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おすすめ度:
「グレート・ギャツビー」という小説を翻訳することを最終目標とし----これまで翻訳家としての道を歩んできた。」----訳者あとがきより。氏自身が明言するように、翻訳家・村上春樹としての持てる力と、読者・村上春樹の作品への慈愛を全て注ぎ込んだ渾身の一冊です。きらめくほどの美しい文章で綴られた、ひと夏の若くて残酷な物語。 全ての村上作品の底辺にずっとあり続けてきた世界がこの小説そのものだったんだという万感の思い、そして何より痛々しいほどに心にしみわたるストーリーが、読後の深く充たされた余韻へと私たちをいざないます。 (2014年03月31日)
おとなの進路教室。
河出文庫 や21−3
山田ズーニー/著
河出書房新社
税込価格  726円
 
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糸井重里が編集長を務め、ほぼ日(=ほぼ日刊)といいつつ、1998年から毎日更新され、多くのファンを持つウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で7年間にわたり続けられている大人気コラム「おとなの小論文教室。」。その中でも、自分らしい進路をきりひらくことがテーマとなった選りすぐりのものが1冊にまとまりました。著者自身が仕事や組織、自分のやりたことはなんなのかといった進むべき道を独り悩みながらも切り拓いた経験があるからこそ、自分らしく生きようとする全ての人の「考える力」になれれば・・・と連載当初から温めていた思いからできあがった本書。特効薬でも指南書でもありませんが、様々な人の考えを読むうちに、自分の考えをまとめる刺激剤にはなるのではないでしょうか。 (2014年03月31日)
野菜をどうぞ。
前沢リカ/著
文化出版局
税込価格  1,760円
 
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おすすめ度:
冬には大根を焼いてみる、夏にはトマトをだしにひたして...。  食べものにはそれぞれ旬があり、素材各々の個性があります。それを生かして料理をすれば、普段何気なく食べていた野菜が驚くほど新鮮な味わいに変わります。ハウス栽培などで一年中いろんな野菜が当たり前のように手に入る今だからこそ、素材そのものの良さを改めて見直してみてはどうでしょう?いつもよりちょっと丁寧な気持ちで野菜料理が作りたくなる一冊です。  (2014年03月31日)
パリ・下北沢猫物語
madame FIGARO BOOKS
フジ子・ヘミング/著
CCCメディアハウス
税込価格  1,760円
 
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小学生のときに友だちからもらったトラ猫「スケ」を飼い始めて以来、気がつけば、いつも猫たちにかこまれていたという人気ピアニスト、フジコ・ヘミングさん。ピアノを始めた子どもの頃の猫との思い出からはじまり、苦難の時代を過ごしたドイツで支えてくれた猫たち、天国へと召された猫たち、そして現在の彼女を支える猫たちとの生活など、フジコさんと猫と音楽の歴史を振り返る本書。パリと東京は下北沢に構える家に共に暮らしている総勢25匹の猫+2匹の犬たちの写真とフジコさんの優しいタッチのイラストも多数掲載されており、猫好きにはたまらないのではないでしょうか。一匹死ぬたびにぼろぼろ涙を流しながらピアノを弾いていたというフジコさんの猫たちへの溢れんばかりの愛を感じる一冊です。 (2014年03月31日)
生きるための文学
Petite bibliotheque classique #1
坂口 安吾 他 有島 武郎 他
プチグラパブリッシング
税込価格  1,362円
 
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坂口安吾・高村光太郎・中原中也など巨匠作家7名の作品を「生きること」をテーマに集めた短編集です。生きる事に悩み、その意味を問い続けたなかで彼らの見つけた答えがどの作品にも散りばめられています。装丁も控えめな上品さが美しく、自分の本棚に並ぶと嬉しい一冊。  リラックスした夜のひと時、酒の肴にクラシック文学なんていかがでしょうか?太宰治、岡本かの子らの作品を集めた「恋するための文学」も同時刊行されています。 (2014年03月31日)
うさぎおいしーフランス人 村上かるた
村上春樹/著 安西水丸/絵
文藝春秋
税込価格  1,705円
 
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世界のハルキ・ムラカミ氏曰く「まったく世の中のためにはならないけれど、ときどき向こうから勝手に吹き出してくる、あまり知的とは言いがたい種類のへんてこな何か」を総決算した全103篇。一つ一つの言葉にミニエッセイをつけて、本当に何だかたまらなくゆるい世界が繰り広げられています。またこのカルタにベストマッチなイラストを付けたのが安西水丸氏。頭の中をカラッポにして、村上春樹氏の新領域に足を踏み入れてみませんか? (2014年03月31日)
世間遺産放浪記
藤田洋三/著
石風社
税込価格  2,530円
 
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ライフワークとして鏝絵や土壁、石塚などを撮り続けている写真家藤田洋三氏。月刊誌『Memo 男の部屋』で50回にわたり連載された「世界遺産」ならぬ「世間遺産」を紹介するコラムに写真が多数加えられ、1冊の本になりました。「世間遺産」とは、『無名だけれど風土を感じさせる景観』で、『身の回りにある人の営みを感じさせる何かのこと』という著者。行き過ぎ、やり過ぎの装飾過多の建築物から、海砂の壁、稲干し、するめやたこが空に泳ぐ様など、日本人であればどこかで目にした覚えのある「実用の美」の景観が247葉並びます。どれも「用」の結果として成り得た姿とは言え、「なんだ、こりゃ?!」と思わず写真に目が釘付けにならずにはいられません。しかし、日本人は同じものがズラリと並ぶ姿に美しさを感じるのでしょうか・・・。 (2014年03月31日)
こわくない夢 原マスミ作品集
原マスミ/著
新潮社
税込価格  2,750円
 
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「原マスミ」の名でピンと来なくても、よしもとばななの『哀しい予感』『N.P』『不倫と南米』の装画のアーティストといえば「あ〜あの絵!」とお分かりいただけるでしょう。画家、ミュージシャン、漫画家、絵本作家、声優など多彩なジャンルで活躍する「原マスミ」。今回、はじめての大規模展覧会を記念して、待望の作品集が出版されました。彼の描く人物たちは皆深い孤独をたたえた圧倒的な存在感のある瞳でこちらを見据え、見るものの心をぐっと引き寄せます。「孤独」なのにあたたかく、やすらかな空気が漂う作風は、画家「原マスミ」が世に広く知れ渡る大きなきっかけとなったよしもとばななさんの文章と通じ合うところが多いのかもしれません。また、「2こままんが」や短篇絵本も同時収録。多彩な原マスミワールドを是非是非ご堪能下さい。 (2014年03月31日)

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