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福文堂書店本店のレビュー

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掲載レビュー全161件
 
そして誰もいなくなった
ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 80
アガサ・クリスティー/著 青木久惠/訳
早川書房
税込価格  821円
 
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おすすめ度:
謎の人物から正体を受けた8人の客と、館で働く夫妻。
突如読み上げられるそれぞれが犯した過去の罪。
客室に掲げられた童謡の歌詞と同じように一人一人殺されていき、ダイニングに飾ってあった10体の兵隊人形が一体一体消えていく。
最後の一人が死んで残る謎。
「誰が犯人なのか?」
容疑者全員死亡!でも犯人は外部の人間ではない。密室状態の孤島で起きる不気味な犯罪。

現代のいろいろなマンガや小説にもちらほらとこの作品のモチーフが見受けられます。
それを発見するのも楽しいですよね。

結末は内緒ですが、
頑固で潔癖な老婦人、気難しい老将軍、いかにも胡散臭げな男、などなど、
人物描写がはっきりとしていて、キャラクターがイメージしやすいです。
ドラマや映画もたくさん出ていますが、
映像は見たけど原作はまだ、な人は是非読んでみてください。 (2018年10月17日)
フェルマーの最終定理
新潮文庫 シ−37−1
サイモン・シン/〔著〕 青木薫/訳
新潮社
税込価格  853円
 
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おすすめ度:
300年以上も数学者達を悩ませ続けた問題がいかにして解かれるに至ったか、その過程が描かれています。
数学大好きなアマチュアのおじさんが、数学書の余白に書いたシンプルなメモが発端となり、以後の時代の名だたる数学者たちがその証明に挑みます。

問題そのものよりも、
それに挑んだ数学者たちのドラマや、数学のさまざまな分野とその発展の歴史に重点が置かれていて、物語としてとても面白いのです。
それぞれの時代に少しずつ問題を解く糸口が生み出され、それを手掛かりに新しい概念やテクニックが編み出され、次の世代がそれを発展させ、とどんどん積み重なって最後にとうとう証明が完成し、と思ったら問題が発覚、、。

とても凄いと感じたのは、数学音痴でも、途中で挫折することなく読み進めることのできる内容であるということ。
作中では数学のいろいろな理論だとか定理だとか数字だとか出てきますが、
「んー、難しくてわかんない、、、もういいや」ということがありませんでした。
訳者の技量も重要です。

夢中で読める一冊です! (2018年10月11日)
暴走
角川文庫 し54−5
周木律/〔著〕
KADOKAWA
税込価格  691円
 
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おすすめ度:
凄惨な拷問を加えられた形跡のある遺体が発見されるところから物語が始まります。
たったひとつ残された遺留品は「hf」と書かれた小さなメモ。
最新鋭の自律式産業ロボットを備える化学工場で起きた大規模な事故。
なぜ事故が起きたのか、遺体とどう繋がるのか、
現職刑事と、元同期の警備員が命をかけて事件に挑む!!

導入、謎解き、アクション、葛藤、などいろいろな要素が盛り込まれているのですが、
収束に向けての盛り上がりも非常にドキドキハラハラで、読んだ後の爽快感がとても良いです。
一気に読めて気持ちいい!!
「本読むの楽しい!もっと読みたい!」と思わせてくれる1冊です。
(2018年09月21日)
非写真
新潮文庫 た−55−5
高橋克彦/著
新潮社
税込価格  562円
 
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おすすめ度:
東北を舞台に、写真をモチーフに描かれる短編集です。
写したり写されたり、本当に写真って身近なものですよね。
もし自分が撮った写真に、この世のものではないものが写っていたら??
崖から飛び降りてしまった編集者の遺したカメラに写っていたもの、、、
他の人が撮るとなんともないのに、自分が撮ると亡くなった人が写っている、、、
カメラ越しにしか辿り着けない異次元、、、、
などなど写真が身近だからこそ、ふとした怪異も身近にあるというような、、、。

なんといいますか、みちのくが舞台だからというのもあるのでしょうか、
柳田国男だとか、小泉八雲だとか、そういう雰囲気を感じました。
(2018年09月21日)
スタイルズ荘の怪事件
ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 1
アガサ・クリスティー/著 矢沢聖子/訳
早川書房
税込価格  799円
 
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おすすめ度:
アガサ・クリスティーのデビュー作です!!
アガサ・クリスティーといえば、名探偵ポアロにミス・マープル!
この作品では名探偵ポアロが大活躍です。

スタイルズ荘という屋敷に招かれたヘイスティング大佐。
そこで女主人が不可解な死を遂げます。病死か?殺人か?
友人の名探偵、エルキュール・ポアロに助けを求める大佐。
事件現場は完全な密室。屋敷の関係者全員に殺害の動機がある。
誰が犯人なのか?密室トリックはどうやって作り上げたのか?
ポアロの捜査が進むにつれ明らかになる複雑な人間関係。
明らかになっている手がかりから犯人を導き出す過程が存分に楽しめます。

まさに王道ミステリーです!

(2018年09月14日)
暗黒女子
双葉文庫 あ−55−01
秋吉理香子/著
双葉社
税込価格  660円
 
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おすすめ度:
タイトルも表紙もなかなかにインパクト。
お嬢様学校で起きた、ある生徒の転落死。彼女の遺体の手にはすずらんの花が握られていた。
彼女が再興した文芸部で彼女を悼んで行われた闇鍋と短編小説の朗読会。メンバーがそれぞれ書いてきたのは、彼女の死に関する「告白」だった。
圧倒的なカリスマ性を持つ美少女と、彼女を取り巻く少女たちの間に何があったのか、誰が彼女を死に追いやったのか、、、。

メンバーの語る告白はそれぞれ矛盾があり、
読んでいて誰の言葉が真実なのか、あれこれ推測しながら読んでいくと、最後の最後で驚かされます。
読み終わった時「ひぇーーーー」と声に出して言っていました。
語り手ごとに文体が変わっていて、そこも面白く、ぜひ本で読んでほしいです。
(2018年07月05日)
奇跡の人
双葉文庫 は−26−02
原田マハ/著
双葉社
税込価格  780円
 
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おすすめ度:
見えない、聞こえない、話せない、獣のように育った女の子と、目の見えない女教師。
ぴんときますよね?
ヘレン・ケラーとアン・サリヴァン。

原田マハの「奇跡の人」は、舞台を明治時代の青森に移して描かれています。
けら・れん、さりば・あん。名前ももじってあります。
基本的な家族構成などはそのままに、この作品オリジナルの人物も加えられて、
より物語の世界が深まっています。

知っている物語ではありますが、舞台が日本になっているので、
大きなお屋敷や、れんが閉じ込められている蔵の様子などなど、イメージが非常にしやすく、とても感情移入しやすいです。
情熱、悔しさ、喜び、悲しさなど、感情のふり幅が大きくて、
読みながら同じ空間にいるような気がしてしまいます。
(2018年05月02日)
誰かの家
講談社文庫 み58−17
三津田信三/〔著〕
講談社
税込価格  778円
 
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おすすめ度:
・つれていくもの ・あとあとさん ・ドールハウスの怪 ・湯治場の客 ・御塚様参り ・誰かの家 ・エッセイ 戸隠での不思議な体験

目次だけでもうっすら怖いような気がしますが、読んでみるとやはり怖いです。
なんというのでしょうか、とってもジャパニーズ・ホラー。
どーん!ぎゃーーー!!っていう大仰な恐怖ではなく、
ふっと気づいたらそこにいた、みたいな感じ。
首をひねりながら読みすすめ、読み終わったらすっかり背筋が冷え切っているような。
夜中に一人で静かに読むのがお勧めです。
(2018年05月02日)
私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。
角川ホラー文庫 Hひ3−1
日向奈くらら/〔著〕
KADOKAWA
税込価格  691円
 
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おすすめ度:
高校の女性教師の視点から物語がスタートします。
クラスの生徒が次々と失踪し、
ある晩残った生徒が教室で殺し合いをして死んでしまうのです。
失踪した少女の一人が持つという「悪魔の目」。
ひどいいじめを受けていた彼女が犯人だと疑われるが、
本当に見るだけで殺し合いをさせることなどできるのだろうか、、、。

いじめの様子だとか、殺害の描写だとか、なかなかグロテスクだし、後味も決して良くないのですが、
どんどん読み進めてしまいました
(2018年05月02日)
ぼぎわんが、来る
角川ホラー文庫 Hさ4−1
澤村伊智/〔著〕
KADOKAWA
税込価格  734円
 
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おすすめ度:
日本ホラー小説大賞、大賞受賞作で映画化も決定している作品です。

冒頭に小さな男の子のもとを訪れた謎の訪問者の描写があります。
玄関の磨りガラス越しに見える「絶対に家に入れてはいけない」訪問者の姿。
ぼんやりとした灰色の影。
このイメージが作中ずっと頭から離れません。

物語は3人の視点で進んでいきます。
子煩悩な夫、その妻、なりゆきで2人と関わることになった男。
視点が変わるたびに起きる事象の意味合いが変わり、それがまたなんとも読んでいて息苦しいのです。

「ぼぎわん」の正体を知ったとき、読み手にとってもその存在が現実的なものになっていきます。
自分のところにも「ぼぎわん」は来るのだろうか??と。

一気に読める本です。
(2018年05月02日)
ナゴヤ歴史探検 知っておきたい15の史実
ぴあMOOK中部
名古屋市教育委員会
税込価格  896円
 
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おすすめ度:
これは何かといいますと、
「平成30年度から中学生に配付される副読本を、一般向けに発売したもの」なのです。
収録されている時代は、、、縄文時代〜昭和!
果てしなく長い時間ですが、中学生向けだけあって、要点をわかりやすく、コンパクトにまとめてあります。

巻末には「なごや歴史MAP」がついていて、
資料館や博物館、史跡旧跡や名古屋のランドマークがばっちりわかるようになっています。 (2018年05月02日)
掲載禁止
新潮文庫 な−96−2
長江俊和/著
新潮社
税込価格  594円
 
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おすすめ度:
人が死ぬ瞬間を見ることができるバスツアー、「世直し」をしている組織のインタビューの詳細などなど、
社会の裏をこそっと覗き見しつつ、驚きと怖さを感じる物語がいくつか収められています。

作者はテレビ業界の人ということで、「メディア」を効果的に使っている、と感じます。
なんというか、本当にそういうことがありそうな気がしちゃうんです。
実際にそういう取材がなされているんじゃないか、というような妙なリアリティーを感じてしまいます。

クライマックスで「あれ?」と混乱するんだけど、
読み進めると「あーーー!えええええ!!!!」と衝撃を受けるのも特徴的だと思います。
読み終えたらすぐ読み返したくなる1冊です。
(2018年05月02日)
ピーター・パンとウェンディ
新潮文庫 ハ−5−2
ジェームズ・M・バリー/〔著〕 大久保寛/訳
新潮社
税込価格  594円
 
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おすすめ度:
誰もが知ってるピーター・パン!ネバーランドの冒険です。

読んでみるとこれが、以外と血なまぐさい、、、。
フック船長と戦うシーンなどはばったばったと人が死にます。

フック船長に関する記述が特に印象深いです。
アニメなどの影響で、ピーター・パンのライバルで、ちょっと間抜けで、紳士的だけど卑怯者で、時計ワニが何より怖くて等々、
どちらかというとユーモラスなキャラクター、という印象でしたが、原作のフックは全く違います。
その生い立ちもうかがい知ることができるのですが、
なんと言いましょうか、、、太宰?芥川?といった趣。

子供たちがネバーランドから帰った後のことも書かれているのですが、
成長するウェンディと成長しないピーターの関係性というのも
「わー、よかったねー」では済ませられないものがあります。

解説にある通り、「大人が読むべき本」です。 (2018年05月02日)
ピーター・パンの冒険
新潮文庫 ハ−5−1
ジェームズ・M・バリー/〔著〕 大久保寛/訳
新潮社
税込価格  432円
 
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おすすめ度:
物語の舞台はロンドン、ケンジントン公園。
ケンジントン公園の紹介から始まり、そこで起こる秘密の物語が語られるのですが、、、
ネバーランドは?ウェンディは??出てきません。

この「ピーター・パンの冒険」は、ネバーランドでの冒険のずっと前、
ピーターがいかにして生まれたかを知ることができる物語なのです。
閉園時間を迎え、門を閉ざされたケンジントン公園。
そこで繰り広げられるのは妖精たち、木々、鳥たち、そして永遠に歳をとらない不思議な少年の営みです。
ただただ楽しく夢に溢れているわけではなく、時にシビアであり、悲しさを感じるのが非常に印象的です。

読めば「ピーター・パン」のイメージが変わる1冊。
ぜひどうぞ!
(2018年05月02日)
スマホを落としただけなのに
宝島社文庫 Cし−7−1 このミス大賞
志駕晃/著
宝島社
税込価格  702円
 
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おすすめ度:
麻美が彼氏に電話をかけたら、出たのは知らない男。
タクシーでスマホを拾った、とのこと。
スマホの待ち受けが麻美の写真だったばっかりに、麻美は男に気に入られてしまうのです。
ただ気に入られただけならまだしも、拾った男は連続殺人鬼、、、。

拾ったスマホとSNS。ありとあらゆることがわかってしまうのです。
気軽に使えるから余計に恐ろしい。
自分が落としたわけじゃなくても、何がしかの形で繋がってるから他人事じゃないのです。背筋が冷えました。

麻美の視点、男の視点から描かれているので、現状に対するそれぞれの温度差に「志村!うしろ!」的な気持ちを抱いたり、
犯人の正体に「なんということ、、、!」と呻いたり、素材だけでなく物語も存分に楽しめる1冊です。 (2018年05月02日)
サラバ! 上
小学館文庫 に17−6
西加奈子/著
小学館
税込価格  680円
 
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おすすめ度:
一人の赤ん坊が生まれるところから始まる物語。
主人公・歩の半生を本人の視点で描いていきます。
気性の激しい母、空気のような父、とにかく変な姉。
家族、友達、恋人との関わりが大阪、エジプト、東京と場所を変えて描かれていくのですが、
特にエジプトで過ごした少年時代の描写が印象的です。

どちらかというと「勝ち組」と言える境遇の歩ですが、成長していくにつれて少しずつ周囲も自分も変化していき、
読んでいてだんだんと苦しくなってくるのですが、読後感は非常に晴れやかなのです。
人間一人の人生を読みきった、という充足感と共に、小説家の「ものを書くこと」にかけるエネルギーを感じることのできる1冊です。
(2018年05月02日)
乙霧村の七人
双葉文庫 い−55−01
伊岡瞬/著
双葉社
税込価格  660円
 
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22年前に一家惨殺事件のあった村。
その事件のドキュメンタリーを書いた教授が顧問を務める大学の文芸サークルの学生たちが、夏休みの旅行で村を訪れ、恐ろしい事件に遭遇する。
「夏休み」「学生」「ホラースポット」「過去の事件」「不謹慎な遊び」、、。いいですねぇ。定番です。

2部構成になっていて、第1部は学生たちがわけもわからないまま、1人の白いカッパを着て斧を持った、つまり22年前の事件の当事者と同じ服装をした謎の男から逃げ回る様子が描かれています。
これが本当に怖いのです。
逃げ場の無い狭い集落を男に見つからないように隠れながら逃げ道を探さなくては、、、。
主人公が脚を負傷したり、遠くから仲間の悲鳴が、、、!
手に汗握る、息を呑むとはまさにこのこと。

第2部は謎解きパート。
なんとか助かった主人公が、22年前の事件や、今回の事件の関係者からいろいろと話を聞いていき、何が起こったのかを探っていくのです。
次々と明らかになる真実に驚きの連続!
え?そこも!?
最後の最後まで油断してはいけない。最近読んだ中でもトップクラスの面白さでした!
(2018年01月22日)
オーメン 新装版
河出文庫 セ2−1
D.セルツァー/著 中田耕治/訳
河出書房新社
税込価格  719円
 
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おすすめ度:
世界に衝撃を与えた映画「オーメン」の脚本家が自らの作品を小説化したものです。

6月6日の6時に1人の赤ん坊が生まれたことから物語がはじまるのですが、
特別な数字、子守の怪死、真っ黒な犬、写真の不可解なもや等、今のホラー映画にも多く見られるようなモチーフがてんこ盛りなのです。
当のデミアン君が直接的に何かしているわけではなく、ただただ周りがじわじわとおかしくなっていく、、、。
聖書の引用を多く使っているのも印象的。文語はちょっとわかりにくいけど、、。
父親が真相を探っていく過程は、なんとなくダヴィンチ・コードを思い出したりもしたのでした。

注目のお値段は666円+税。
シンプルな装丁もインパクトがあって素敵です。
(2018年01月22日)
凶宅
角川ホラー文庫 Hみ2−13
三津田信三/〔著〕
KADOKAWA
税込価格  734円
 
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主人公は小学生の少年・翔太。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん、妹と一緒に、田舎の一軒家に引っ越すところから
物語が始まります。
新しい家に近づくにつれ強くなる厭な感覚。
不自然な宅地造成と、築3年なのに住人がどんどん入れ替わる家。
家の中のいろんな場所に現れる黒い影。
「昨日の夜"ヒヒノ"が来たよ」と言い出す妹。
近所の謎の祠と朽ちた家と気の触れた老婆、、、。
うーん、不気味です。
不気味さのピースがあちらこちらに散りばめられていて、それが少しずつ繋がっていく様が良いです。
そんな不気味さの中で、新しくできた友達との友情がほほえましかったり。
「夏休みの冒険」要素もたっぷりです。

不気味さや「えぇ、、、」な感じや、夏休み感や、
いろんなものがつまっていて、なんとも不思議な読後感でした。
(2018年01月22日)
パレートの誤算
祥伝社文庫 ゆ7−1
柚月裕子/著
祥伝社
税込価格  788円
 
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時々話題になる不正受給の問題を題材に、息もつかせぬ展開が繰り広げられていきます。
人一倍受給者に親身になって働き、同僚・上司からの信頼も篤かったのになぜ殺されたのか?
暴力団とつるんで不正受給に関わっていたのでは??
殺された山川の後を任され、事件の謎を探る聡美と小野寺の前に現れた真実とは!?
社会派ミステリーですね。
最後に明らかになる真相が意外なもので、最後まで油断のできない1作です。
読み始めたら一気に最後まで読めちゃいます! (2017年12月28日)

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