商品内容
要旨 |
都市の創設自体が“事件”であった。あらゆる事件の淵源があったこの根源的事件が、地域集団に固有の定位の型を生む。集住的都市創設の本質をなす“運命”観の不在は、アジア的都市経験における自由の不在を意味しない。むしろ、その心性の基底に眠る“天命”観のもつ情念を覚醒させつつ、古代都市の“流通”世界に遍在した自由への視界を切り啓き、普遍に向けて記号人としての精神的登高を始めよう。そのとき眼下には、数千年に及ぶ“見えない都市”の夢の記憶が次第に浮かび上がる…。 |
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目次 |
序 都市的流通の脱自性と“東洋的”自由の根源 |
出版社・メーカーコメント
あらゆる事件の淵源としての「都市創設」という事件、そして集住的都市創設におけるアジア的経験――そのアジア的心性の基底に眠る〈因縁〉〈天命〉の定位情念型を覚醒させ、古代都市世界の流通的自由への視界を切り啓き、記号人(ホモ・シグナンス)の普遍性に向けてわれわれの精神的登高を始めよう。そのとき眼下には、数千年に及ぶ〈見えない都市〉の夢の跡が次第に浮かび上がってくる。 【哲学思想・都市論】