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あるフィルムの背景 ミステリ短篇傑作選

ちくま文庫 ゆ7−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-480-43476-0
4-480-43476-3
税込価格 924円
頁数・縦 402P 15cm

商品内容

要旨

検察が押収したわいせつ図画販売罪の証拠品、その中のフィルムの映像に妻と似た女性の姿を見つけた検察官の笹田は独自調査に乗り出すが、たどり着いたのは思いもよらない残酷な真相だった(表題作)。普通の人々が歪んだ事件を引き起こす恐ろしさと悲しみを巧みに描き、読者の予想を裏切る驚愕の結末を鮮やかに提示する。昭和の名手の妙技を堪能できる、文庫オリジナルの短篇傑作選。

著者紹介

結城 昌治 (ユウキ ショウジ)  
1927‐1996年。東京生まれ。小説家、俳人。早稲田専門学校法律科で学び、48年に東京地方検察庁に入庁するも、同年肺結核を患い入院。療養中に推理小説を読み始め、59年「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の第一回短編探偵小説コンテストで「寒中水泳」が第一席で入選、同年処女長編『ひげのある男たち』を刊行。64年『夜の終る時』で第17回日本推理作家協会賞、70年『軍旗はためく下に』で第63回直木賞、85年に『終着駅』で第19回吉川英治文学賞を受賞
日下 三蔵 (クサカ サンゾウ)  
1968年、神奈川県生まれ。SF・ミステリ評論家、アンソロジスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)