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幻獣の話

講談社学術文庫 2634

出版社名 講談社
出版年月 2020年11月
ISBNコード 978-4-06-521616-3
4-06-521616-8
税込価格 924円
頁数・縦 176P 15cm

商品内容

要旨

マルコ・ポーロが見たスマトラの一角獣、日光東照宮に潜む霊獣、『山海経』のユニークな「怪」…。「むだで横道にそれた知識には一種のけだるい喜びがある」(ボルヘス)に導かれ、古今東西の書物に記された不思議な生きものをめぐる。あらんかぎりの想像力を振り絞り、異形を生み出し、また愛でる私たちのうちに「幻の獣」は棲む。滋味あふれる随想。

目次

1 一角獣―マルコ・ポーロが見たもの
2 アジアとヨーロッパ―幻獣という知の遺産
3 不思議な生きもの、不思議な人―狂気と文学のあいだ
4 幻獣紳士録1
5 幻獣紳士録2
6 百鬼の奇―日本の幻獣
7 霊獣たちの饗宴―日光東照宮の場合
8 中国の宝の書―『山海経』入門
9 私という幻の獣―寺山修司の夢
10 ゴーレムからロボットへ―二十世紀の幻獣

出版社・メーカーコメント

一角獣に妖精、麒麟――異形の獣はそれらを生みだす私たちの内にこそ潜んでいる。古今東西の不思議な生き物をめぐる奥深いエッセイ。

著者紹介

池内 紀 (イケウチ オサム)  
1940‐2019年。兵庫県生まれ。1965年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。神戸大学助教授、東京都立大学教授、東京大学教授を歴任。専門は、ドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)