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ここにあることの輝き パウラ・M・ベッカーの生涯

トランスギャルド叢書

出版社名 東京外国語大学出版会
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-910635-06-4
4-910635-06-8
税込価格 2,530円
頁数・縦 229P 20cm

商品内容

要旨

ドイツ近代絵画史において独特の「輝き」を放つパウラ・M・ベッカーは、歴史上初めて、裸体の自画像を描いた女性画家としても知られ、七百点を超えるポートレート、風景画、静物画などを遺した。長く美術の歴史において支配的であった男性のまなざしから解き放たれた女性たちが、多く描き出されている。メディシス賞受賞作家マリー・ダリュセックによる渾身の「伝記」=オートフィクション。

著者紹介

ダリュセック,マリー (ダリュセック,マリー)   Darrieussecq,Marie
1969年、フランス南西部バイヨンヌ生まれ。パリ高等師範学校卒業。1997年、ペレック、ドゥブロフスキーなど、4人の小説家におけるオートフィクションを分析した博士論文で学位を取得。その前年、1996年に小説『めす豚ものがたり』でデビューすると、「サガン以来の大物新人」として注目を集め、30か国語以上に翻訳された。女性人物を中心に据えて文化的な紋切型を問い直すアフォリズム形式の試み『あかちゃん』(2002年)、自身が受けた「剽窃」の告発体験をふまえて引用という本質的行為に迫る文学論『警察調書』(2010年)を経て、『「』待つ女』(2013年)でメディシス賞を受賞。10編をこえる小説作品のほか、ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』のフランス語訳(2016年)、演劇やラジオ番組の制作など、その活躍は多岐にわたる
荒原 邦博 (アラハラ クニヒロ)  
東京外国語大学大学院教授。専門は近現代フランス文学、美術批評研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)