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西田幾多郎 言語、貨幣、時計の成立の謎へ

角川ソフィア文庫 G116−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2018年11月
ISBNコード 978-4-04-400184-1
4-04-400184-7
税込価格 836円
頁数・縦 160P 15cm

商品内容

要旨

私の底に汝があり、汝の底に私がある―。「私」と「汝」がともに「彼」に変容することが、言語の成立ということなのだ。西田哲学を他の哲学論と丁寧に比較、論じながら独自の永井哲学を展開。さらに文庫版付論「時計の成立」―死ぬことによって生まれる今と生まれることによって死ぬ今―で、マクタガートの「時間の非実在性」の概念を介在させ、考察を深めた。無と有、生と死の本質にせまる圧倒的な哲学書。

目次

第1章 純粋経験―思う、ゆえに、思いあり(長いトンネルを抜けると―主客未分の経験
知即行―真理と意志は合致する
デカルトvs.西田幾多郎)
第2章 場所―“絶対無”はどこにあるのか(言語哲学者としての西田
自覚―「私を知る」とはどういうことか
場所としての私 ほか)
第3章 私と汝―私は殺されることによって生まれる(思想の体系化
田辺元の西田批判
存在する私への死)

おすすめコメント

西田哲学のエッセンスを永井流に丁寧に考察、あらたな付論を加えた文庫新版 西田が考えた道筋をわかりやすく提示、「私」と「汝」論の展開に加えて、今回あらたにマクタガートの『時間の非実在性』の介在させ、「時計」の成立を扱った付論で新しい視点を開いた。

著者紹介

永井 均 (ナガイ ヒトシ)  
1951年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。日本大学教授。専攻は、哲学、倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)