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武家の棟梁の条件 中世武士を見なおす

中公新書 1217

出版社名 中央公論社
出版年月 1994年11月
ISBNコード 978-4-12-101217-3
4-12-101217-8
税込価格 792円
頁数・縦 188P 18cm

商品内容

要旨

現代の日本人がイメージする高潔で忠義を重んじる武士像は、近世に概念化され、明治以降、国家主義的教育の中で作られたものであり、本来、武士とは、「政治史的にはこの上もなく」暴力的性格の社会集団で、「職業的な殺し屋」的存在だった。この集団を束ねた「棟梁」とはなにか。その条件は。なぜ武家政権がかくも長期にわたって存続し得たのか。武士の本質と肖像を社会史的職能論により捉え、そこに浮かび上がる日本の中世を考える。

目次

1 棟梁の条件
2 幕府の草創と武芸故実
3 「武都」鎌倉の成立
4 鎮守府将軍と征夷大将軍
5 東国的武士社会のひろがり