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完本太宰と井伏 ふたつの戦後

講談社文芸文庫 かP4

出版社名 講談社
出版年月 2019年5月
ISBNコード 978-4-06-516026-8
4-06-516026-X
税込価格 1,870円
頁数・縦 266P 16cm

商品内容

要旨

「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ。」(「ヴィヨンの妻」)。四度の自殺未遂を経て、一度は生きることを選んだ太宰治は、戦後なぜ再び死に赴いたのか。師弟でもあった二人の文学者の対照的な姿から、今に続く「戦後」の核心を鮮やかに照射する表題作に、そこからさらに考察を深めた論考を増補した、本格文芸評論の完本。

目次

太宰と井伏―ふたつの戦後
太宰治、底板にふれる―『太宰と井伏』再説

おすすめコメント

一度は生着ることを選んだ太宰治はなぜ、戦後ふたたび死に赴いたのか。師弟でもあった二人の作家の対峙から、戦後の核に迫る本格評論

著者紹介

加藤 典洋 (カトウ ノリヒロ)  
1948・4・1〜。文芸評論家。山形県生まれ。1972年、東京大学文学部卒。国立国会図書館勤務を経て、86年、明治学院大学助教授。90年、同教授。2005年、早稲田大学教授、現在、同大学名誉教授。85年、『アメリカの影』で文芸評論家としてデビュー。97年、『言語表現法講義』で新潮学芸賞受賞。98年、『敗戦後論』で伊藤整文学賞受賞。04年、『テクストから遠く離れて』『小説の未来』で桑原武夫学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)