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反日と反中

集英社新書 0306

出版社名 集英社
出版年月 2005年8月
ISBNコード 978-4-08-720306-6
4-08-720306-9
税込価格 814円
頁数・縦 219P 18cm

商品内容

要旨

近年、中国では反日感情が高まり、日本でも反中感情が芽生えている。経済的にはますます相互依存が深まっている両国で、いまなぜこうした現象が起きているのだろうか?近代以降の日中関係には、靖国神社参拝や尖閣諸島、歴史教科書といった個別の問題だけでは説明することのできない、長い歴史のなかで形成された複雑な国民感情が横たわっている。現代に影響を与え続ける日中の歴史をひもときながら、不毛な感情的対立を超え、東アジアの両国が共に発展しうる道程をさぐる。

目次

第1部 感情的反発としての反日と反中―狭隘なナショナリズムか(中国の反日騒動
日本の反中感情)
第2部 対日観と対中観のルーツを求めて(中華世界の安定から動揺、そして再興へ
日本の国民感情としての反中意識―羨望感の倒錯
中国の国民感情としての反日意識―蔑視観の倒錯)
第3部 共産党支配と経済的擡頭(国民を結束させるためには反日は不可欠
中国の市場経済への驀進は「脅威」か、「軽蔑」か)
第4部 争点とその行方(今日の反日と反中の対峙
本当に反日と反中を超克できるか)

出版社・メーカーコメント

いま危機に立つ日中関係を分析!なぜ中国で反日感情が高まるのか。両国の歴史を検証しながら、日中間に横たわるさまざまな問題を分析し、中国側の学者とのシンポジウムの成果も取り入れつつ、反日・反中を克服する道を探る。

著者紹介

横山 宏章 (ヨコヤマ ヒロアキ)  
1944年山口県生まれ。一橋大学法学部卒業。法学博士。中国政治・外交史専攻。明治学院大学法学部教授、県立長崎シーボルト大学国際情報学部教授を経て、北九州市立大学大学院社会システム研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)