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繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学

出版社名 ハーパーコリンズ・ジャパン
出版年月 2019年6月
ISBNコード 978-4-596-55145-0
4-596-55145-6
税込価格 2,200円
頁数・縦 422P 20cm

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要旨

イノベーションは企業の成長を促すとともに、一国の経済成長にも貢献しうる。それには「無消費」に注目すべきと、『イノベーションのジレンマ』で破壊的イノベーションを論じたC・クリステンセン氏は指摘する。無消費者を対象とする「市場創造型イノベーション」は貧困国を繁栄に導く力さえ持つという。本書では、アフリカ諸国をはじめとする貧困にあえぐ途上国でのアプローチなどを例に、「市場創造型イノベーション」を論じる。潜在的需要があるプロダクトやサービスを「知らない」「買えない」という状況である「無消費」には巨大な可能性が眠っており、そこに新しい市場を創り出すことが、企業の成功と経済成長につながるのだという。そして、かつてのアメリカや日本、韓国、メキシコなどを含む多数の事例を挙げながら、貧困の救済や「繁栄」にも結びつくイノベーションのあり方について詳述している。主著者のクレイトン・M・クリステンセン氏は現在、ハーバード・ビジネス・スクールのキム・B・クラーク記念講座教授。共著者のエフォサ・オジョモ氏は、クリステンセン研究所の上級研究員として「グローバル経済の繁栄」部門のリーダーを務める。カレン・ディロン氏はハーバード・ビジネス・レビューの元編集者で、パンヤンググローバル社のエディトリアル・ディレクター。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年6月21日]

商品内容

要旨

“買えない/買わない”が、巨大市場に変わる時―最も成長が見込めるのは、貧困をとりまく「無」消費経済である。絶望を希望に変えるイノベーションの経済学。

目次

第1部 市場創造型イノベーションのパワー(繁栄のパラドクスとは
イノベーションの種類
苦痛に潜む機会
プル対プッシュ―2つの戦略)
第2部 イノベーションと社会の繁栄(アメリカを変えたイノベーション物語
アジアの繁栄
メキシコに見る効率化イノベーションの罠)
第3部 障壁を乗り越える(イノベーションと制度の関係
なぜ腐敗は「雇用」されつづけるのか
インフラのジレンマ)
第4部 イノベーションにできること(繁栄のパラドクスから繁栄のプロセスへ)
巻末付記 新しいレンズで見る世界

おすすめコメント

慈善事業でも、寄付でも、プッシュ型投資でもない「市場創造型イノベーション」をメインテーマに経済創造を指南。

著者紹介

クリステンセン,クレイトン・M. (クリステンセン,クレイトンM.)   Christensen,Clayton M.
ハーバード・ビジネス・スクールのキム・B・クラーク記念講座教授。12冊の書籍を執筆し、ハーバード・ビジネス・レビューの年間最優秀記事に贈られるマッキンゼー賞を5回受賞。イノベーションに特化した経営コンサルタント会社イノサイトを含む、4つの会社の共同創業者でもある。ビジネス界における多大な功績が評価され、「最も影響力のある経営思想家トップ50」(Thinkers50)に複数回選出されている
オジョモ,エフォサ (オジョモ,エフォサ)   Ojomo,Efosa
クリステンセン研究所に所属し、上級研究員として「グローバル経済の繁栄」部門のリーダーを務める。ハーバード・ビジネス・レビュー、ガーディアン、CNBCアフリカ、イマージングマーケット・ビジネス・レビュー等に論文を発表している。2015年、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得
ディロン,カレン (ディロン,カレン)   Dillon,Karen
ハーバード・ビジネス・レビューの元編集者。コーネル大学、ノースウエスタン大学メディル・ジャーナリズム学院卒業。バンヤングローバル社のエディトリアル・ディレクター。アショカ財団によって世界で最も影響力のある女性のひとりに選出される
依田 光江 (ヨダ ミツエ)  
お茶の水女子大学卒。外資系IT企業勤務を経て翻訳の道へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)