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国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック

出版社名 柏書房
出版年月 2023年1月
ISBNコード 978-4-7601-5496-8
4-7601-5496-5
税込価格 1,870円
頁数・縦 223P 19cm

商品内容

要旨

そんな言い訳でいいワケ?モヤモヤする「あの言葉」の「ホンネ翻訳」!議会答弁、謝罪会見、各種報道で接する政治家や官僚たちの“ごまかし・論点ずらしのテクニック”を徹底解析&可視化する!

目次

第1章 国会話法の構文解析(逃げ道用意型「記憶にございません」―キング・オブ・ごまかし
謝罪偽装型「遺憾である」―はたして謝っているのか?
とすれば型「誤解を招いたとすればお詫び申し上げたい」―「事実」を「仮定」に ほか)
第2章 国会周辺話法の構文解析(あたり前型(マスメディア編)「あってはならないこと」―前から危惧していた…のか?
希釈・還元型「大半はちゃんとしている」―そしてチャラにする
私はわかっている型「選びたい人がいない」―何もしない理由がほしい ほか)
第3章 煙に巻くテクニック(物量作戦―大声で何度も言う
虫眼鏡作戦―小さな文字でびっしり書く
隠密作戦―目立たない所にそっと出しておく ほか)
巻末付録 ショーアップ国会中継

出版社・メーカーコメント

「記憶にございません」「お答えは控えさせていただく」「遺憾に思う」「誤解を招いたとすれば……」「ご指摘はあたらない」等々、国会や記者会見で政治家や官僚たちが繰り出す、まったく説得力のない答弁や謝罪。近年の「ご飯論法」にも顕著な「話のすり替え」答弁――これら「何も言っていないのに、何か言ったように思わせる」「何がなんでも非を認めない」言葉を繰り返し聞かされて国民は無力感すら覚えているだろう。しかしそれこそが相手の狙いなのだとしたら? やはり、誠意のない答弁には「それはおかしい」と声を上げ続けるしかないはず。本書では、こうした説明義務を放棄したかのような答弁を「国会話法」と名付け、そこに潜むさまざまな「ごまかし」「論点ずらし」「物事の曖昧化」テクニックを、構文解析図で可視化、徹底的に検証していく。権力者たちが駆使する「誠意のない言葉」「怪しいレトリック」に対するリテラシーを高め、有権者としての政治への意識を研ぎ澄ますことのできる一冊。巻末に収録した「架空国会中継」では国会答弁の見どころ・ツッコミどころの楽しみ方も解説、ニュースや国会中継に接するのが100倍楽しくなる!

著者紹介

藤井 青銅 (フジイ セイドウ)  
第1回「星新一ショートショート・コンテスト」入賞。これを機に作家・脚本家・放送作家となる。ラジオドラマは「FMシアター」「青春アドベンチャー」(NHK‐FM)など多数。「オールナイトニッポン」の構成も手がける。過去には腹話術師・いっこく堂の脚本・演出・プロデュースを担当。現在、落語家・柳家花禄に、47都道府県の新作落語を書き下ろし「d4落語会」プロジェクトが進行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)