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催眠術の日本近代

法蔵館文庫 い5−1

出版社名 法藏館
出版年月 2025年9月
ISBNコード 978-4-8318-2707-4
4-8318-2707-X
税込価格 1,210円
頁数・縦 269P 15cm

商品内容

要旨

明治日本をにぎわせた「催眠術」。〈科学・宗教〉と〈オカルト〉の間を往還するその曖昧な立ち位置ゆえに、人々は惹かれ、熱狂した―。学者、軍人、教員、新宗教、メディア…さまざまな主体を巻き込みながら、娯楽から治療、アカデミズム、そして犯罪や国民統制にまで滲透していった催眠術はいかに語られ、使われ、消費されていったのか。知と欲望が渦巻く「催眠術ブーム」の盛衰をたどり、日本近代史の知られざる横顔を浮かび上がらせた好著!

目次

1 催眠術の登場―合理と非合理のはざまで(催眠術の移入
異形としてのメスメリズム
「幻術」の発見
「幻術」の歴史)
2 催眠術ブームの背景(明治三十六年の催眠術
幸田露伴「術比べ」の周辺
アカデミズムと権力/制度)
3 変質する催眠術(森〓外「魔睡」の象徴性
「千里眼事件」の波紋)
4 霊術の時代(霊術のバックグラウンド
多面体としての霊術
霊術の行方)

著者紹介

一柳 廣孝 (イチヤナギ ヒロタカ)  
1959年和歌山県生まれ。1989年名古屋大学大学院博士課程満期退学。名古屋経済大学専任講師、横浜国立大学教育学部助教授、同教授等を経て、東京女子大学現代教養学部特任教授。専門は日本近現代文学・文化史。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)