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SuperKaBoS 大和田店のレビュー

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掲載レビュー全11件
 
風の中のマリア
講談社文庫 ひ43−3
百田尚樹/〔著〕
講談社
税込価格  781円
 
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おすすめ度:
主人公は、オオスズメバチのマリア。この本に、人間は登場しません。
マリアの暮らす、オオスズメバチの帝国を舞台にした、マリアのわずか30日の一生を綴った一冊です。
規模が小さいと侮るなかれ。百田さんの文章力のなせる業でしょうか、開始数ページで、私たちも昆虫の世界に引きずり込まれます。
そこには壮大な昆虫たちの命のドラマがありました。
昆虫に詳しくなくても大丈夫!物語を理解するのに必要な情報も、分かりやすく説明されています。
楽しんで読めて、ちょっと物知りになれる、一石二鳥な本です。きっと誰かに喋りたくなるはず。
生物に興味のある方には、特にお勧めです。 (2015年12月11日)
謎解きはディナーのあとで
小学館文庫 ひ11−1
東川篤哉/著
小学館
税込価格  814円
 
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おすすめ度:
櫻井翔、北川景子、椎名桔平の配役で人気を博したTVドラマの原作。「失礼ながら、お嬢様−この程度の真相がお判りにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」というコシマキ(本に巻いてある宣伝)のコピーをご覧になった方も多いはず。職場には隠しているが実は大富豪令嬢である国立警察署の刑事・宝生麗子、いい加減な推理ばかりの上司・風祭警部に辟易しながらも事件を捜査するも毎回行き詰る。帰宅した麗子が優雅なディナーを終えた後、事件の詳細を年若い執事・影山に話し終えるや否や「失礼ながら、お嬢様−」と慇懃無礼な、主人に対する言葉とは思えない毒舌にやり込められるくだりが面白い。事件現場にも行かず、関係者と直接会うこともせず、麗子から聞いた事件の情報だけで意外な真相を推理する。正統派の探偵小説(解説によると「安楽椅子探偵」ものだそうです。)なのだが面白くて読みやすい。TVドラマを見てから原作を読んだクチなので、より頭に入りやすかったのかも? (2014年03月03日)
銀の匙 VOLUME1
少年サンデーコミックス
荒川弘/著
小学館
税込価格  550円
 
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寮があるから、という理由で北海道の果てしなく広がる大自然に囲まれた大蝦夷農業高校(通称エゾノー)に入学した八軒勇吾は、酪農のハードな実習や大事に育てた豚がいずれ食肉になることなど、都会の生活では考えてもいなかった事実に戸惑いながらも奮闘する物語。農業高校卒業後、家業の酪農を7年手伝ったという作者の実体験を通して描かれているので、所々に豆知識がちりばめられていて、まったく農業や酪農業がわからなくても、八軒たちと一緒に学んでいく事ができます。そして、私たちが口にするものを作ってくれている人たちが、命と向き合い、食べるために産ませ、食べるために殺していること、私たちの血となり肉となってくれている動物たちがたくさんいることなどを、あらためていろいろ考えさせられます。 (2013年08月02日)
営業零課接待班
講談社文庫 あ121−1
安藤祐介/〔著〕
講談社
税込価格  660円
 
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内容は、法務課から営業に異動となった真島等(通称マジオ)。真面目で小心者の性格のため、成果をあげられず営業実績ゼロ。ついに、リストラ勧告を受ける。そして、ひょんなことから、新しく設立された、接待専門の「営業零課」に異動となる。今まで成果がない落ちこぼれ社員マジオに降りかかる、年間売上50億という無謀な目標!!この目標に新しい仲間とともに達成できるのか!?挫折と成功と「働く姿」が詰まった奮闘話。私には、読めば読むほど、マジオの生まれ変わろうと葛藤する姿に共感と応援したくなる気持ち、目標を達成させるために奮闘する零課のみんなの行動への期待、そして最後の結末と、先々が気になってしまう面白さがあります。主人公だけでなく他の仲間たち一人一人にも注目です。最初の登場人物の紹介だけでは気づけない人柄が、読むことで惹き出されていきます。読む人によっては、主人公のマジオではなく、他の仲間に共感を持つ人が現れるかもしれません。この小説の中心となる『接待』。コミュニケーションツールとしてメールや携帯電話が進んでいる社会で、人と人とが直接向き合い、お互いを知り・繋がる大切さ。人と人との縁の強さが鍵となっています。その背景には、新しい自分に出会える瞬間が!!仕事の枠が違っても、社会人や就活生と幅広い人に読んで頂ける作品だと思います。人と人とが出会うことに縁があるように、新たな本にも触れてみませんか?(笑) (2013年08月02日)
配達あかずきん
創元推理文庫 Mお5−1 成風堂書店事件メモ 1
大崎梢/著
東京創元社
税込価格  770円
 
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おすすめ度:
これは、書店で起こる小さな謎を描いた短編小説ですが、他の推理小説とは一味違う! 大崎さんは書店で働いていた経験を活かし、書店員だからこそ目に留まる「書店を舞台とした日常の謎」が描かれている本格書店ミステリー!内容は、駅ビルの六階にある書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員の木下杏子と勘の鋭い学生アルバイトの西巻多絵の二人が、さまざまな謎に取り組んでいくストーリーです。私はこの作品を読んで、書店員という視点から書店の日常業務、本の陳列やお客様の問い合わせ、お客様への接客風景を
織り交ぜているため、親近感が湧きました。また、書店ならではの発想からの謎にも驚きです。書店の謎は書店員が解く!というのも面白いです。大崎さんの作品は、日常のなかで普段私たちに起こり得るであろう視点から作品を描き、それが読む人を引き付け、のめり込んでしまう読みやすさがあります。本好き・本屋好きの方にも、ぜひ読んで頂きたい作品です。 (2013年08月02日)
舟を編む
三浦しをん/著
光文社
税込価格  1,650円
 
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おすすめ度:
辞書をめくっていて、今まで知らなかった言葉や意味を発見したことのある人は多いはず。読んだ後には、今まで何気なく読んでいた辞書を愛しく思える一冊です。お話ももちろんですが、濃い青に銀の文字の装丁も素敵ですよ〜。 (2013年03月21日)
脳内ポイズンベリー 1
QUEEN’S COMICS コーラス
水城せとな/著
集英社
税込価格  461円
 
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おすすめ度:
思考をキャラクター化して「脳内会議」をしている様が綴られた面白い視点の作品です (2013年03月21日)
ニャ夢ウェイ 3
松尾スズキ/著 河井克夫/著
ロッキング・オン
税込価格  1,320円
 
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おすすめ度:
大人計画・松尾スズキの愛猫オロチの爆笑猫コラム(漫画)。・・・らしいですが、オロチがあんなこと言ったりこんなことやったり陸奥A子や「僕の小規模な生活」「バガボンド」のパロディがあったりなにがなんだかカオスな内容ではありますが充分楽しめます。梅佳代さん撮影の子猫チースの巻頭グラビアもありますよ。猫好き&猫飼いさんにオススメです(^^) (2013年03月15日)
ジョジョの奇妙な冒険 1
侵略者ディオの巻
ジャンプ・コミックス
荒木飛呂彦/著
集英社
税込価格  484円
 
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おすすめ度:
「人間賛歌」をテーマに、仲間たちとの絆、強敵との死闘などを、個性的な表現方法で独自の世界観を築き上げている作品。第1部は、19世紀イギリスで幕を開けます。第2部は50年後の1938年ニューヨークから。第3部で初めて日本(1989年)が登場しますが、すぐに東京、香港、シンガポール、インドからエジプトに到る冒険旅行がはじまります。そして第4部でついに、日本(著者の故郷、仙台をモチーフにした杜王町)を舞台にした物語が描かれます。第5部でジョースター家の世界旅行が再開され2001年イタリアへ。第6部では初の女性主人公が、2011年のアメリカを舞台に。第7部では1890年へと時間が巻き戻り、北米大陸横断レースが描かれました。連載中の第8部は、現在の日本、第4部でも描かれた杜王町が舞台となっています。杜王町という‘町”と、そこに住んでいる東方家という‘家”の物語。主人公の‘自分は何者なのか?”という謎は、何故そこに生きているのか?という謎に繋がっていきます。その場所に自分が存在している意味、それを解き明かす物語です。 (2013年03月15日)
ライアンの代価 1
新潮文庫 ク−28−47
トム・クランシー/〔著〕 マーク・グリーニー/〔著〕 田村源二/訳
新潮社
税込価格  649円
 
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おすすめ度:
トム・クランシーが贈る、ジャック・ライアンシリーズの最新作です。1990年に若き日のハリソン・フォードが演じた映画「パトリオット・ゲーム」、94年「今、そこにある危機」、そして2002年にベン・アフレックを起用した「トータル・フィアーズ」など、数多く映画化されているシリーズです。英国皇太子夫妻をテロから守ったことから端を発し、米海軍士官学校教員からCIAに入局したライアン(「パリオット・ゲーム」文庫本「愛国者のゲーム」)。合衆国内の核爆弾テロによる核戦争誘発を食い止めたライアン(「トータル・フィーアーズ」文庫本「恐怖の総和」)。はからずもCIA局内を出世し、副大統領から大統領へ、そして合衆国の最大の危機を乗り越えたライアン(「日米開戦」「合衆国崩壊」)。そのジャック・ライアンの息子“ジュニア”ライアンが、運命の糸にたぐり寄せられるように、父が作ったテロと闘う組織「ザ・キャンパス」に入り、成長していく様は、親子2代に渡る正義感の強さ、アメリカという「自由を守る」国の強大さと脆さの両面を見せてくれます。世界をまたにかける対テロ活動で活躍する“ジュニア”ライアンの勇姿に注目! (2013年03月15日)
64
横山秀夫/著
文藝春秋
税込価格  2,090円
 
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おすすめ度:
あなたは憶えていますか? 昭和64年という年に何があったのか 横山秀夫さんは、上毛新聞社に12年間勤めた経験を生かした、リアルな描写の小説が魅力です、主人公には、刑事以外の警察関係者がキャストされています。警察組織を克明に描き、これまでにない警察小説を世に広めた第一人者だと言われています。2002年「半落ち」や2003年の「クライマーズ・ハイ」は、(著者が記者時代に遭遇した日航機墜落事故)、映画化もされました。今回紹介する、64(ロクヨン)は、病気療養中だった7年ぶりの復帰作でD県警シリーズの第4弾です。警察内の対立、地方と本庁の対立、広報と記者クラブの対立を書いています。本書のタイトル『64』は、1989年1月1日から7日まで、たった7日間しかなかった〈昭和64年〉に起きた翔子ちゃん誘拐殺人事件を指す隠語です。元刑事の警察組織運営の警務部に所属する広報室広報官で刑事部に戻りたい思っている、三上義信が主人公。昭和64年に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件をめぐり、刑事部と警務部が全面戦争に突入し、狭間に落ちた広報官・三上義信は己の真を問われます。14年がたった未解決誘拐事件のために、警察長官が被害者宅を慰問し、D県警に視察に訪れ、記者の取材にも応じ、事件を解決のため全力を尽くすとアピールをするための準備を任される。公私ともに問題が浮上してくる広報官、三上の内面描写の書き込みがすごい!D県警の闇と未解決事件の怒涛の展開、驚愕の傑作ミステリー。「このミステリーがすごい2013年」第1位 2013年本屋大賞ノミーネート作品、大賞は4月9日発表。 (2013年03月15日)

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