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米の日本史 稲作伝来、軍事物資から和食文化まで

中公新書 2579

出版社名 中央公論新社
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-12-102579-1
4-12-102579-2
税込価格 1,078円
頁数・縦 290P 18cm

商品内容

要旨

日本人にとって特別な食・コメ。稲はどこから日本列島にきたのか、最初の水田を作ったのは誰か、なぜ東北地方で栽培が遅れたのかなど、稲作の起源を解説。インディカ米が盛んに作られていた中世、地下水路を建設するほど水利に力を入れ、和菓子や酒づくりなど米食文化が花開いた近世の実態を紹介。さらに富国強兵を支えた近代を経て現代まで、農学や文化の視点を交えながら「米食悲願民族」の歴史を解き明かす。

目次

第1章 稲作がやってきた―気配と情念の時代
第2章 水田、国家経営される―自然改造はじまりの時代
第3章 米づくり民間経営される―停滞と技術開発が併存した時代
第4章 米、貨幣になる―米食文化開花の時代
第5章 米、みたび軍事物資になる―富国強兵を支えた時代
第6章 米と稲作、行き場をなくす―米が純粋に食料になった時代
第7章 未来へ「米と魚」への回帰を

おすすめコメント

日本人にとって特別な食・コメ。そもそも稲はどこから日本列島にやってきたのか、最初の水田は誰がつくったのか、東北地方で栽培が遅れたのはなぜか等、稲作栽培の起源からはじめ、インディカ米も盛んに作られ、地下水路を作るほど水利に力を入れていた中世のコメ作りの実態を明かす。さらに和菓子や酒づくりなど米食文化が花開いた近代、軍事物資となった近代を経て現代まで、歴史・農学・文化という重層的視点で解き明かす

著者紹介

佐藤 洋一郎 (サトウ ヨウイチロウ)  
1952年、和歌山県生まれ。1979年、京都大学大学院農学研究科修士課程修了。高知大学農学部助手、国立遺伝学研究所研究員、静岡大学農学部助教授、総合地球環境学研究所教授・副所長、大学共同利用機関法人人間文化研究機構理事等を経て、京都府立大学特別専任教授。農学博士。第9回松下幸之助花と緑の博覧会記念奨励賞(2001)、第7回NHK静岡放送局「あけぼの賞」(2001)、第17回濱田青陵賞(2004)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)