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くまざわ書店のレビュー |
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掲載レビュー全19件 |
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それでも、希望は手放さない | ||
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チェコの作家・チャペックの『園芸家12カ月』を紹介します。この本との出会いは覚えていないのですが、そのときにあった自分の気持ちだけはよく覚えています。心が弱り、さてここからどこへ行こう? と逡巡しているときにこの本を手にしました。読後、体の底から笑いと勇気がわいてくる瞬間を体験しました。普通に生きてゆくことは本当に難しく、そこで悩んでいる人に読んでもらいたい一級のユーモアエッセイです。最後の言葉が …続きを見る (2013年03月15日) | ||
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散歩と会話の日々。 | ||
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さて、この小説なんですが、何の事件も起きません。「驚きのラスト!」とか「ページをめくる手が止まらない!」的な煽り文句はいっさい適用外。ただひたすらに綴られる日常! 日常!! 鎌倉は稲村ガ崎を舞台に、フリーライターの父と5 歳の息子、ご近所さんたちとの膨大な量の会話を楽しんでいく、そんな「妙な」小説なのです。散歩のお供に持ち歩いて、何度となく読み返してきた思い入れのある一冊。晴れた日にどこかの公園で …続きを見る (2013年03月15日) | ||
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「大人」の友情って何だろう。 | ||
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私がこの本と出会ったのは、書店に勤め始めて間もない頃、人間関係について悩んでいたときです。表紙とタイトルに一目惚れして出会ったその日に読みました。男と女の友情、友だちの裏切りなど、さまざまな「友情」が興味深いエピソードとともに紹介されています。河合さんの問いかけるような言葉は読者自身が考えるきっかけになります。もし大切な人に一冊だけ本を紹介できるとしたら迷わずこの本を選びます。これからもおつきあい …続きを見る (2013年03月15日) | ||
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あなたのアート観を揺さぶれ! | ||
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杉本博司の手にかかると写真は、瞬間を切り取られた世界の断面ではなく、歴史という堆積物をその地層深くからまるごと掬い上げたかのような、時間の連続性と重みを獲得する。それはもはや写真を超えたもの、私たちがはじめて目にするものであり、太古の昔から見続けてきたはずの何かでもある。なぜ人は歴史や芸術を追い求めるのか? そもそもアートとは何なのか? そんな疑問と関心を抱く読者に、本書は無尽蔵の刺激を与えてくれ …続きを見る (2013年03月14日) | ||
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100年後に会いましょう | ||
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明日もわからないこの時代に、5年後、10年後ましてや100年後の予測をして何の意味があるの? と私は思いました。下世話な「たられば」本が多くて並べるのも嫌になるときがあるのですが、何か惹かれるものがあって手にしてみました。本書は地政学という観点からデータを集め分析し、そこから未来像を導き出して解説しています。無駄に難しく考えるとか、重箱の隅をつつくような粗探しは置いといて、もっと単純に未来を想像す …続きを見る (2013年03月14日) | ||
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すてきなわたしになれるでしょうか。 | ||
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社員として働く最初の店舗のオープン準備のときに見つけて、オープンしたら即買おう、と思った一冊です。雑誌「暮しの手帖」に連載されているコラムが本になったもので、普段文庫本ばかり買っているわたしは箱入りハードカバー挿絵つきの美しい装丁にまずやられたのですが、上品でやさしい語り口の文章にもうっとりです。レシピやファッション、旅先での出会いや読者とのやりとり、著名人とのエピソードなどなどお楽しみ袋のように …続きを見る (2013年03月14日) | ||
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介護に関わるすべての人へ 介護に関心のないすべての人へ | ||
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「医学書院」の介護の本……、おそらく介護に関わったことのない方には、まず出会うことのない本でしょう。大型書店の、介護専門職の方向けの棚にしか並ばないと思います。だからあえて紹介したいのです。民俗学者である著者が、介護施設で働きながら聞き書きをした、多種多様なお年寄りたちの人生にまずは驚かされます。まさに『忘れられた日本人』たちの豊かな「語り」の世界です。そして、著者がさまざまなお年寄りと出会い、語 …続きを見る (2013年03月13日) | ||
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勇気から生まれる友情。 | ||
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無人島生活に憧れていた中学時代に読んだ一冊。まぁ、15 人も子どもたちがいると、ケンカはつきものだし、人間関係もやっかい。でもさ、「やっぱり仲間っていいね」って最後に思える。「勇気」や「友情」って言葉を本当に身近に感じられる。毎年、書店員として中学生の読書感想文の課題にオススメしている本。オススメしてる手前、何度も読み直しているけど、毎回感動。あのときとは違った視点で読んだりしてる自分に対しても「 …続きを見る (2013年03月11日) | ||
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あなたの童心もきっと輝き出す! | ||
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信州の小学生が野山を学校にして、遊びながら学ぶ日々を綴ったドキュメント。子どもたちの会話や行動が宮沢賢治の童話のようで楽しい。かつてたくさんの小説をすすめてくれた同僚がいた。最初は小池真理子の『恋』だった。その私にとってのカリスマ書店員が退職前、「小説じゃないけど、読んでみて」と最後にすすめられたのがこの本。小説を読むより感動して、涙まで流してしまった。児童書の体裁なので、すすめてくれなければ、読 …続きを見る (2013年03月11日) | ||
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この2人がもしまだ生きていたら、今の日本を見て何て言うだろう。是非聞いてみたい。……今まで、小説ばかりの私の読書を変えた一冊です。昭和の知性・小林秀雄と世界的な数学者・岡潔のハイレベルな雑談。個性とは何か、日本人の情緒とは……。二人の好々爺がかわす言葉のキャッチボールは、含蓄がありすぎて、1回読んだだけではもったいない。何度も何度も読んで、そのたびに発見がある、よい本です。僕はこの本がきっかけで、 …続きを見る (2013年03月11日) | ||
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どこまでもきびしく、かぎりなくやさしい詩の常備薬 | ||
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「自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」。あまりに峻烈な詩句です。しかし彼女の詩に耳を澄ますうち、ナイフのように鋭いその表現は、どこまでも誠実に生きようとするひとりの人間の、偽りなき心の声であり、人間存在への信頼に基づくほんとうのやさしさであることに思い至るのです。戦後を代表する国民的詩人である彼女の作品は、現代詩文庫などでまとめて読むこともできますが、一篇一篇丁寧に、美しくレイアウトされた …続きを見る (2013年03月11日) | ||
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お正月には小倉百人一首はいかがですか? | ||
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競技かるたとしても近年注目されてきた百人一首。よくお客様に「簡単に読めて、でもちゃんとした百人一首の本は何かない?」ときかれるのですが、そんなときコレをおすすめすると百発百中! 「きれいね」「わかりやすいわ」「安いのね」(笑)と大好評間違いなしです。再来店時お礼を言われたことも一度ではありません。書店員としての私の株を上げてくれる一冊をこっそり(?)紹介します。写真も豊富に載っていて、学生さんから …続きを見る (2013年03月11日) | ||
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宇宙に挑む者の覚悟と資質が試される! | ||
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宇宙飛行士にはどうやってなれるのか?どうやって応募するのか?そんな疑問を解消する1冊です。 日本では過去4回の選抜試験があり、宇宙飛行士として8名が選ばれています。総理大臣になるより難しい、最難関の試験と言えるのではないでしょうか。 本書は第5回目の選抜試験のドキュメントであり、10名による最終試験の様子が詳しく紹介されています。他ではおそらく目にすることがないであろう試験内容は大変興味深く …続きを見る (2012年06月03日) |
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山と人間の命がけの勝負 | ||
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死と隣り合わせの危険な山になぜ登るのか?余人には到底理解できないのだが、世界的にも屈指の登山家である山野井泰史は“ギャチュンカン”という耳慣れない難峰に妻と共に登る。その様を描く著者の筆致はすさまじく、精密なライブ映像を見るかのごとき迫力と臨場感を届けてくれる。それゆえ山野井夫妻がぶつかる壮絶な状況に読んでるこちらが絶望しそうになります。そびえ立つ困難に対してどう挑んでいくのか、そしてその結果は …続きを見る (2012年05月27日) | ||
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勇気と正義を貫く一冊 | ||
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胸を打つ序章。その余韻を引きずる間もなくストーリーは急展開します。平凡な運送会社の社長である主人公が、一瞬にして死亡事故を起こした運送会社の社長になってしまいます。事故は誰の責任なのか? 無責任で傲慢な大企業に対し真っ向から果敢に挑む主人公に共感! 孤立無援、何度も崖っぷちに立たされながらも前に進みます。 やがて少しずつ救いの手が現れ・・・起死回生、一発逆転となるのか? (2012年05月23日) |
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衝撃の裏アジア事情 | ||
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アジアの国々について書かれた本は数多くあるが、ここまで正直に赤裸々に深部を暗部を語ったものはないのではないか。多くのメディアが語ってきたことと、本書が語っていることでは大きな隔たりがある。しかしどちらもが真実なのだと気づかせてくれる。“物乞い”“ドラッグ”“貧困ビジネス”きれい事ばかりでないアジアの深部を知ることで、間違いなく世界を見る目が変わります。 こう書くとシリアスで重い本だと思われるかも …続きを見る (2012年05月22日) | ||
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KAZUとすてきな仲間たち | ||
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KAZUの軌跡は歓喜と苦難の連続です。栄光に輝き屈辱にまみれ、多くの期待と同じだけのプレッシャーを背負いながら常に前に進んでいます。 これはそんなKAZUを後押しする人たちからの55通の手紙です。どれも心のこもったあたたかいもので、KAZUからの返信も明るく優しい人柄があふれ出ています。『KING KAZU』の生みの親からの手紙もありますよ。 将来の日本代表監督に期待。でもまだまだ現役で …続きを見る (2012年05月09日) |
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談合ハ悪デスカ? | ||
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ニュースで聞いてきた『談合』とは、主にゼネコンが私腹を肥やすために秘密裏に行ってきた慣習の事だった。 でも、本書を読み進めるうちに“ほんとにそうなのか?”という疑問が湧き上がる。主人公ならずとも葛藤するはず。談合は悪なのか?その問いに答えはあるのか? 主人公とともに悩み、そして読み終えたあとは、ともに少しだけ成長した自分がいるかもしれません。 (2012年05月09日) |
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傑作×10のネイチャーノンフィクションです | ||
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今では耳慣れた言葉になってしまった『絶滅危惧種』。本書ではコモドオオトカゲ、アイアイ、マウンテンゴリラなどが取り上げられています。それらを取り上げた本は概ねシリアスですが、これは違います。ユーモアにあふれ思わずクスリとしてしまうことも多々あります。 しかし、事態は深刻です。1990年に刊行された「これが見納め」、本書に登場する生物の中にも、文字通り見納めになってしまったものもいます。 最後の …続きを見る (2012年05月09日) |
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