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| ほんのいえ宮脇書店越谷店のレビュー |
| 掲載レビュー全632件 |
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| カフェーの帰り道 | ||
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最新の直木賞受賞作。100年ほど前のカフェーで働く女給さん達を主人公にした市井の人々の物語。時代の流れに翻弄されながらも、心静かに暮らしていく様子がみごとに切りとられている。特別なことが起きなくても普通でささやかな日常の尊さに気づかされる。 読書がもたらす心地よい空気感に存分にひたることができた。 (2026年02月20日) |
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| 叫び | ||
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芥川賞受賞作。時空を超えて現実と妄想が絡み合うような感覚に包まれる。読みやすさにつられて早読みしそうだが、ゆっくりと読んでいくと、難解さのなかで心地よさも感じられる。特にエンディングにかけては、じっくりと読み進めることでこの作品の深さがわかる気がする。 (2026年02月22日) |
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| 時の家 | ||
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芥川賞受賞作。一軒の古い家に関わる三代に渡る人々のさりげなくいとおしい日常が刻まれている。あらゆる事象に対する繊細な筆致は作者ならではの持ち味だろう。 紡がれる描写から熱や光、冷たさや影といった様々な感触が伝わってくる。芥川賞受賞作品という純文学のあるべき立ち位置を示された思いがする。建築士らしい隙のない間違いのない組み立ては読んでいて背筋が延びる思いがした。 (2026年02月18日) |
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| 法廷占拠 爆弾2 | ||
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法廷を占拠して籠城するという、とんでもない展開が経験したことのない世界観へとみちびく。強烈すぎる個性の面々がいちだんとストーリーを盛り上げる。どんでん返し続きで、読む側もついていくぞという妙な心地よさにひたる。 多くを匂わせるエンディングに、爆弾3の可能性は間違いないのだろう。 (2026年01月25日) |
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| 暁星 | ||
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激しくも静かに流れる景色のなかで、細い二本の糸が撚られていく。湊かなえ作品ならではの心を深くえぐりとる愛の物語。 現実に起きた出来事を想起しながら、創作だからこそ伝えられる真実があることを知る。卓越した作者だからこそ成しえる小説の力なのだと感じた。まちがいなく読み返され、長く残されていく作品なのだろう。 (2026年01月21日) |
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| 変な地図 | ||
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おこれぞマップ・ミステリーというにふさわしい『変なシリーズ』最新作。巻頭のオレンジ色の考察マップでもう吸い込まれてしまう。奇想天外なストーリー展開の妙は言うまでもなく、心の機微に触れる繊細な台詞や描写からは、雨穴作品の持つ魅力にあらためて気づかされる。要所要所に挿しこまれた図絵が雰囲気を一層に引き立て、読み手の思考が主人公になりきってしまう。 (2025年12月21日) |
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| 閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書 | ||
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怖い物見たさのタイトルに飛びついたのもつかの間、ストーリーの呪縛から逃れられぬままに恐れは頂点へと達した。ザワつく恐怖の連鎖をほかの誰かにも広めたくなるような焦りさえ感じた。作家の術中にまんまとはまってしまったのを実感しつつも、画期的実験小説の治験参加者となる喜びに浸ってしまう。 つねに小説の既成概念を覆す作家知念実希人は、やはり唯一無二の創造者であると確信した。 (2025年11月08日) |
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| 夜行堂奇譚 7 | ||
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怪しの世界に浸っている快感にどっぷりと浸らせてくれる「夜行堂奇譚シリーズ」の最新刊。 絶妙なバディが異界の悲劇に立ち向かい、『あり得ないもの』との闘いが繰り返される。読みながらふと物音に驚いたり、振り返って見たくなる気分になってしまう。 静寂で長い冬の夜にぴったりの物語りである。 (2025年12月17日) |
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| 白魔の檻 They were gone | ||
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閉ざされて切迫した状況の中、連続犯罪の息詰まる展開にページをめくる手が止まらなかった。現役医師ならでは描写が、戦慄の場面をリアルに引き立て不思議な臨場感覚につつまれる。ストーリーの裏に地方医療の抱える深刻な課題もみてとれた。 本屋大賞候補で話題となった「禁忌の子」に続く本作も医療サスペンスとして密度の濃い仕上がりを感じた。 (2025年11月08日) |
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| さらば!店長がバカすぎて | ||
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シリーズ第3弾となる本作でも、店長の愛すべきおバカパワーが炸裂する。でもこの店長、タダ者ではない不思議オーラがでている。書店の裏側もちょっぴり覗けるようでなかなかに面白い。書店を見る眼も変わるかもしれない。 完結の雰囲気を漂わせているけれど、まずは既刊3冊読破をおすすめしたい。 (2025年11月08日) |
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| アトミック・ブレイバー | ||
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先ずは不穏に満ち満ちたプロローグでロックされた。そして未体験の没入感へと吸い込まれていく。 これぞ呉作品と唸らせる圧倒的なエンタメ感に撃ち抜かれた。本のページをめくりながらも、目の前のディスプレイに格闘シーンが目まぐるしく展開する錯覚に陥る。登場人物たちのぶっ飛んだ個性も光る。複雑に絡み合うストーリーを時間をかけて咀嚼することに妙な心地良さを味わった。 作家デビュー十周年の節目にふさわしい渾身の作品と感じた。 (2025年11月08日) |
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| 普天を我が手に 第2部 | ||
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昭和元年生まれの男女四人が織りなす壮大な人生絵巻である。この第二部では生まれも育ちもまったく違う四人が戦後の東京の地で少しずつ近づいていく。混乱の時代をたくましく生き抜いていくリアルな生命力が伝わる作品。 昭和100年の今に読んでおきたい三部作。既刊の第一部からぜひ読んで、12月刊行の第三部を待っていただきたい渾身の大作だ。 (2025年10月07日) |
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| 魔法律学校の麗人執事1 | ||
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魔法にかかってしまったように未知の世界観に引きずり込まれてしまった。マルチな才能とパワーが炸裂する新川帆立ならではのリーガル感、ミステリー感、ファンタジー感てんこ盛りの新領域のエンタメ小説だ。 カバーイラストに触発されて、脳内に臨場感いっぱいの映像が映し出される。映像化を勝手に決め込んで、思わずキャスティングを楽しんでしまう。早くも第二巻への期待が高まる。新川帆立のエネルギー溢れる挑戦から目が離せない。 (2025年09月26日) |
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| 普天を我が手に 第1部 | ||
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昭和の史実を織り込んで丸ごと物語に作り上げた壮大な絵巻物のようである。大きな時代のうねりの中で、翻弄されつつも日々を精一杯に生きる日本人の姿がつぶさに描かれている。戦争と平和を深く考える夏に、じっくりと読み味わいたい。 9月に第2部、12月に第3部が発刊予定で待ち遠しい。この力のこもった三部作は、奥田英朗作品の代表作となることは間違いない。 (2025年08月27日) |
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| 地図と拳 上 | ||
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現代文学の代表作が待望の文庫化。 日露戦争前夜から第二次大戦までの満洲が舞台。博覧強記な作家の脳から紡ぎ出された壮大にして緻密な物語に吸い込まれていく。巻末に記された膨大な参考文献は驚くばかりである。小川哲の叫びを噛みふくめるように読んでいると、文庫上下巻700頁を超えるボリュームも時を忘れてしまう。戦争を考える夏、読むべき名著がここにある。 (2025年08月14日) |
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| フロントライン | ||
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話題映画の小説版。あの時ニュースで見た3700人の乗客乗員を乗せた豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」では実際に何が起きていたのか。現場の最前線「フロントライン」で未知のウイルスと闘う人たちの壮絶さがリアルに伝わってくる。大ヒットドラマを数多く手掛けてきた名プロデューサーによるデビュー小説は期待を超えた。 情報は今なお人々を翻弄する。話題先行の情報氾濫は人を狂わせてしまうことをあらためて思い知らされる。先の見えなかったパンデミックの日々を振り返ることで、命の尊さを深く考え直すきっかけになる。 (2025年08月05日) |
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| K 時代の恋人 | ||
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物語の第一章は学生運動の時代から始まる。熱を帯びた時代のさなか、主人公はささやかな日常の流れの中で恋心を燃やす。文章からにじみ出る昭和の心地よい空気感に包まれる。タイトルからしてノスタルジックな雰囲気を醸し出している。 後悔しないあきらめの悪い生き方を学んだ気がしてくる。古い映画のフィルムをたどるような素敵なふりかえりの物語。 (2025年08月01日) |
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| 三毒狩り 上 | ||
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読者はこれまでに味わったことのないザラついた感触を味わうことになるだろう。読んでいて逃げ出したくなりつつも、グイグイと引き込まれ縛られていく没入感たっぷりの骨太な作品。極上のハードボイルドであり、SF的な魅力もあわせもっている。 直木賞受賞作「流」の衝撃を思い出しながら、ガッツリと読ませてくれる。 (2025年07月29日) |
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| 街とその不確かな壁 上巻 | ||
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待望の文庫化である。作家自身の「あとがき」によれば、この小説は1980年に文芸誌に発表した中編小説が核になっているという。然るべき時期が巡ってきたら、じっくり手を入れて書き直そうと思ったという。村上春樹の文学的原点を感じずにはいられない。40数年を経て完成したこの作品は作家にとっても、読者にとっても格別であり、特別な存在となった。本棚の大切な一角にこの2冊が加わることは間違いないであろう。 (2025年06月15日) |
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| 少年とクスノキ | ||
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ベストセラー小説「クスノキの番人」「クスノキの女神」に続くクスノキシリーズの第三弾は驚くことに絵本であった。馴染みある東野ワールドの本格ミステリとは、ひと味もふた味も違った奥深いメッセージが伝わってくる。絵本は読み聞かせをしてあげるような子どもだけの読み物ではなく、万人に語りかける力を持っていることに気づく。クスノキからの大切なメッセージは、絵本を通じて世界中に広がることだろう。 第一弾の「クスノキの番人」は映画化も決定したという。神秘的な雰囲気漂うクスノキシリーズから目が離せない。 (2025年06月05日) |
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